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国立市長に永見氏初当選 市政継承、支持集める

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国立市長に永見氏初当選 市政継承、支持集める

 佐藤一夫前市長の死去に伴う国立市長選は25日、投開票され、いずれも無所属の新人で、元副市長の永見理夫氏(67)=自民、公明推薦=が、元市議の小川宏美氏(53)=共産、自由、社民推薦=を大差で破って初当選を果たした。当日有権者数は6万2380人。投票率は、過去最低の41・13%(前回55・14%)だった。

 永見氏は午後10時半すぎに同市中の選挙事務所に入り、支持者らと握手を交わした後、「厳しい戦いで心配したが、当選できほっとした。同時に責任の重さを痛感している」とあいさつ。「まず、職員に佐藤市政を引き継ぐことを伝え、丁寧な行政を行う」などと抱負を語った。

 永見氏は副市長として支えた佐藤前市長の市政継承と発展を掲げ、ベテラン行政マンならではの具体的な政策を前面に打ち出して「未来に責任を持てる、持続可能な市政を実現する」と訴えて勝ちを収めた。

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 ◇国立市長選 開票終了

 当 15462 永見 理夫 無新 【自】【公】

    9907 小川 宏美 無新 【共】【由】【社】

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 永見(ながみ) 理夫(かずお)67 〔1〕

 元副市長(市職員・団体役員)早大

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 ■【視点】「行政マン」求められる政治手腕

 25日投開票の国立市長選を制した永見理夫氏は、行政手腕に定評があるものの、亡くなった佐藤一夫前市長の下で政治から距離を置き、市民への知名度も低かった。このため、選挙戦では「佐藤市政の継承」を前面に出し、ベテラン行政マンらしく、市政運営の根幹となる総合計画の着実な実現を訴えていた。

 ただ、それで市民に浸透したとは思えない。政党推薦を受けた自民、公明などの支援や佐藤前市長への“同情票”の存在の方が大きかったのではないか。

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への接続切断、マンション建設をめぐる訴訟など、革新市政時代に端を発した市政の混乱を経験して、「市民の政治観に変化が出てきた」との指摘も聞かれる。永見氏には、こうした変化を促すだけの政治手腕を発揮して、市政を安定させることが求められる。(三浦恒郎)