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平野亜矢子さん、小田原で野良猫・犬専門病院開業 神奈川

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平野亜矢子さん、小田原で野良猫・犬専門病院開業 神奈川

野良猫の専門病院を開業した平野亜矢子(ひらの・あやこ)さん 野良猫の専門病院を開業した平野亜矢子(ひらの・あやこ)さん

 ■「不妊手術で救える命多い」

 野良猫や保護犬を専門に診療する「Swingどうぶつ病院」を4月、古里の小田原市に開院した。手掛けるのは主に、繁殖しすぎて殺処分される犬猫を減らすための不妊手術だ。この半年間、県内や静岡県からボランティアらが持ち込んだ600匹以上を手術し「想像以上のペース」と驚く。農林水産省や環境省によると、こうしたクリニックは全国でもまだ珍しい。

 整形外科医の父の影響で医学に興味を持ち、小学校で動物の飼育係をした経験から、卒業アルバムに将来の夢を「獣医師」とつづった。ただ動物福祉に関心があったわけではなく、大学時代は解剖学研究室に所属。当時は年間40匹の犬を使う解剖実習も「必要なことだと割り切っていた」。

 獣医師になって2年目の平成20年、「自分がやりたいことは何か」と進むべき道に思い悩んだ。見聞を広めようと見学した犬猫の一時保護施設で、医療を十分に受けられずに殺処分される現実を目の当たりにし、強い衝撃を受けた。昨年、動物愛護団体が鹿児島・徳之島で行った猫の一斉不妊手術に参加し、手術を必要とする猫がどれほど多いかを実感した。「病気の治療よりも救える命は多い。特化した獣医師がもっといても良い」と開院を決めた。「社会的な理由で命を落とす動物を減らしたい」と目を輝かせて語る。

 同じ研究室出身で、上野動物園で獣医師として働く夫(35)、「わんわんのお医者さんになりたい」という長男(5)との3人暮らし。34歳。