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障害者への理解、絵本で深めて 京都府の鳥・オオミズナギドリ主人公に制作

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障害者への理解、絵本で深めて 京都府の鳥・オオミズナギドリ主人公に制作

 ■舞鶴の社福法人・みずなぎ学園

 障害者への理解を深めてもらおうと、社会福祉法人みずなぎ学園(舞鶴市鹿原)が絵本「ぬーたんがとぶ日」を制作した。府の鳥・オオミズナギドリの「ぬーたん」を主人公に飛び立つのが苦手でも、助けがあれば飛べることを表現した。同園の鈴木令子園長は「『ぬーたん』と(登場人物の)少年から支え合うことの大切さを感じてほしい」などと話している。

 同学園では、知的障害者ら約250人が通所施設や入所施設を利用。「ぬーたん」は利用者の30代の女性が描いた鳥のキャラクター。利用者が刺繍(ししゅう)などをつくる度に「これ縫(ぬ)うたんや」などと話していることにちなみ、キャラクターを「ぬーたん」と命名した。

 オオミズナギドリは舞鶴市沖の国の天然記念物・冠島に生息。地面から飛び立つことができず、斜面を走ったり、高い場所から飛び降りたりしないと飛ぶことができないとされる。

 絵本では、ハンディキャップのある人を「ぬーたん」に投影。うまく飛べない「ぬーたん」を少年が後押しすることで飛び立つ姿を描く。

 職員が物語を考え、利用者が作った刺繍など手芸品の写真を絵本の背景に取り入れた。今年3月ごろに制作を始めたが、今年7月、相模原市で多くの障害者が殺傷される事件が発生。障害者への理解を求めることの重要性を再認識し、制作を急いだという。

 絵本はカラー刷りの正方形(縦横21センチ)で1万部を発行。市内の小中学校や幼稚園、保育所などに配布するほか、1部650円で販売する。

 問い合わせは同学園(電)0773・63・5030。