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災害時医療の連携確認 兵庫県内11カ所でDMAT訓練

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災害時医療の連携確認 兵庫県内11カ所でDMAT訓練

搬送された負傷者に話しかけ、けがの程度を確認するDMATのメンバー=神戸市中央区 搬送された負傷者に話しかけ、けがの程度を確認するDMATのメンバー=神戸市中央区

 災害時に迅速な救護活動や被災地外への広域搬送を行うため、近畿2府4県の災害派遣医療チーム(DMAT)の合同訓練が17日、神戸市を中心に県内11カ所で行われた。DMATのほか消防や陸上自衛隊、海上保安庁など108機関約700人が参加し、連携を確認した。

 DMATは大規模事故や災害の現場で活動するための専門的な訓練を受けた医師や看護師らで編成。平成7年の阪神大震災で初期医療の遅れのため救命できなかった死者が500人に上った教訓から各地で創設され、17年には厚生労働省が日本DMATを発足させた。同年4月に起きたJR福知山線脱線事故や23年3月の東日本大震災、今年4月の熊本地震の際にも、各地のDMATが現地に派遣されている。

 近畿2府4県はDMATの合同訓練を持ち回りで実施。この日の訓練は早朝、岡山県東部から兵庫県南東部にかけて走る山崎断層を震源とした震度7の地震が起きた-という想定で行われ、DMATは67チーム約350人が参加した。

 県災害医療センター(神戸市中央区)では、DMATのメンバーが搬送された負傷者らのけがの程度などを判断。治療の優先順位を決めるトリアージや応急救護などを行ったほか、必要な物資の要請や県外への搬送手順も確認した。

 また、神戸空港(同)や県立三木総合防災公園(三木市)では、重傷者の搬送拠点となる広域搬送医療施設(SCU)の運営訓練が行われた。

 各チームの統括を担当するDMAT調整本部の本部長を務めた同センター副センター長、川瀬鉄典さん(55)は「病院も被災した状況を想定し、今後も他府県と連携して県外への医療搬送計画などを考えていきたい」と話した。