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4区市にカンボジアから勲章 放置自転車寄贈で途上国支援

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4区市にカンボジアから勲章 放置自転車寄贈で途上国支援

 ■子供ら使用「丈夫で長持ち」人気

 引き取り手のない放置自転車を開発途上国に寄贈する事業に協力している府中市、町田市、西東京市と江東区の4区市が、寄贈先のカンボジアから勲章と感謝状を授与された。駅前などに捨て置かれた厄介ものも、交通インフラが未整備の途上国に送れば貴重な移動手段。放置自転車の処理と途上国支援という“両輪”がうまく回って、勲章授与につながる大きな成果があがった。

 放置自転車の寄贈事業は公益財団法人の自転車駐車場整備センターが平成3年に開始した。自治体は一定期間が過ぎて所有権が自治体に移った放置自転車のうち、使用可能なものを同センターに無償譲渡。同センターの費用負担で車体を解体して輸送、組み立てて、地元政府、NPOを通じて小中学校や孤児院などに寄贈し、主に子供たちに通学用として貸与される。

 同センターによると、「途上国では学校が遠くて徒歩では通学できない子供も多いため、丈夫で長持ちする日本の自転車は大変喜ばれている」。

 これまでに都内21区市を含む全国の56自治体が協力して、カンボジアやフィリピン、タイ、ケニアなど9カ国に25万台超を寄贈した。府中市の場合だと14年度から先月までで2万台以上を同センターに譲渡し、タイに約8900台、フィリピンに約5700台、カンボジアに約4100台が寄贈された。

 他の自治体もカンボジアへの寄贈に協力しているものの、江東区4千台弱、町田市約1700台、西東京市約1600台で4区市が寄贈台数上位を占めたことから、今回の勲章、感謝状の授与につながった。

 勲章、感謝状の授与式は11月17日にカンボジアで行われ、後日、同センターを通じて受け取った府中市の高野律雄市長は「勲章をいただき光栄です。この事業が途上国に貢献しているとうかがいました」、西東京市の丸山浩一市長も「大変光栄です。今後も可能な限り協力してまいります」などと感想を語った。