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熊本市電の「ものまねアナウンス」好評 地元出身コロッケさんが「声」提供

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熊本市電の「ものまねアナウンス」好評 地元出身コロッケさんが「声」提供

 熊本市電の車内アナウンスに“大勢”の有名人が登場し、好評を博している。同市出身のタレント、コロッケさん(56)によるものまねだ。芸能界大御所の志村けん、武田鉄矢両氏から、亡くなったブルースの女王、淡谷のり子さんまで。熊本地震の被災地を笑いで元気づけようと、コロッケさんが音源を無償提供した。(谷田智恒)

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 熊本の玄関口、熊本駅前電停。運転士の掛け声とともに電車が動き出し、徐々に速度を上げる。次の瞬間、アナウンスが流れる。

 「ウフフフフ。志村ですよ。毎度市電をご利用いただきましてありがとうございます」

 ものまねアナウンスは、市中心部を走る市電2路線で、11月に始まった。観光客だろうか、事情を知らない乗客が、奇妙なアナウンスに驚き、思わず噴き出した。

 “志村さん”のアナウンスは続く。

 「この電車は辛島町、熊本城・市役所前、水前寺公園、動植物園入り口経由、健軍町行きです。次は祇園橋、祇園橋。コロッケでした」

 コロッケさんは、熊本市を全国にPRする「わくわく親善大使」も務める。今年7月、地震見舞いで大西一史市長を訪問した際、ものまねアナウンスを提案した。

 「被災した市民を笑いで元気づけたい。観光客には熊本旅行を楽しんでもらいたい」

 言葉通り、市電車内は楽しい空間となった。

 「はい、あー、武田でございます。えー次は熊本城・市役所前」「どうも、森です。次は水前寺公園」

 十八番とする武田鉄矢さんや森進一さんのアナウンスが次々と流れる。

 健軍町へ向かう電車では終点が近づくと、昭和の大歌手、淡谷のり子さんのアナウンスが流れる。

 「どうも、淡谷です。次は健軍町、健軍町。終点ですよ。ちゃんと降りるのよ。コロッケでした」。

 生前の姿を彷彿(ほうふつ)とさせる名人芸だ。

 笑いで被災地を励ます粋なアナウンスは、来年3月末まで続く。

 市の担当者は「被災者だけでなく、観光客にも楽しんでもらいたい」と話した。