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福井のポストこしひかり新品種は「越南291号」 病虫害に強く高食味

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福井のポストこしひかり新品種は「越南291号」 病虫害に強く高食味

 平成30年の本格生産を目指して県産米の新品種「ポストこしひかり」の開発を進めていた県は2日、新品種として「越南291号」(管理番号)に決定したと発表した。新品種の名称の全国公募を20日から開始。来年3月には決定する。来年から試験生産を開始するとしている。

 ポストこしひかり開発は夏場の高温に強い品種をつくるため県が23年に着手。20万種からコシヒカリに比べ背丈が低く倒れにくく病虫害に強い4種に絞り、今年圃場(ほじょう)で試験栽培。収穫後4種を11月下旬に日本穀物検定協会で食味(うまみ、粘りなど)評価をした結果、いずれもコシヒカリより評価が高く、最も高かったのが越南291号だった。プロの料理人らからも粘りや粒の弾力性があるなど他県のブランド米以上においしいと評価された。

 この日、県庁での記者会見で西川一誠知事は、口に広がる優しい甘さ▽絹のような白さと艶▽粒感と粘りの最高の調和が特徴とし、「コシヒカリを50年前に生んだ福井県から日本一のコメにふさわしいブランド米として全国の消費者に高く評価されるようがんばりたい。新品種に愛着を持ってもらい食卓のご飯の定番になるよう情報を発信していく」と期待した。JA県中央会の田波俊明会長は「みなさんのコメとして認知されるのが一番。味のよいコメを開発してもらい県に感謝する。われわれが市場に出すことが大事で、福井県ですごいコメをつくったといわれるように努めたい」と意欲を示した。

 県農業試験場の清水豊弘場長は「粘りと粒の感触がしっかりしている点が決め手になった。収量もコシヒカリよりやや多い」という。年明けに品種登録する。