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「刀鍛冶」の夢へ挫折乗り越え 内田義基さん、故郷・静岡の富士市に鍛錬所

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「刀鍛冶」の夢へ挫折乗り越え 内田義基さん、故郷・静岡の富士市に鍛錬所

富士宮市で開催された「信長黄葉まつり」で刀鍛冶の実演を行う内田義基さん(藤井宏典さん提供) 富士宮市で開催された「信長黄葉まつり」で刀鍛冶の実演を行う内田義基さん(藤井宏典さん提供)

 文化庁の指定する厳しい実技試験への合格が義務づけられるなど、高いハードルから、現在では全国に約300人しかいないとされる刀鍛冶。内田義基(本名・内田善基)さん(47)はそんな厳しい難関を突破し、今年故郷の富士市に日本刀の鍛錬所を開いた。19歳で刀鍛冶としての修業を始めるも腰痛などで挫折。自転車の国体選手などを経て夢を実現させた異色の経歴を持つ遅咲きの刀鍛冶だ。

 同市人穴の森の中にある「冨士日本刀鍛錬所」では、豪快に振り下ろされる大槌の音が響き渡る。今年、この鍛錬所をオープンさせた内田さんは「派手な刀よりも武骨ながらに実用にも耐えられるような刀を作ることが目標です」と語る。

 刀鍛冶になるためには刀匠資格を有する刀鍛冶の下で修業を終え、文化庁主催の美術刀剣刀匠技術保存研修会の実技試験に合格する必要がある。厳しい試験のため、一人も合格者がいない年もあるという。

 内田さんが刀鍛冶としての修業を始めたのは平成元年、19歳のときだった。もともと日本の伝統文化に興味を抱いており、高校生のときに習っていた富士浅間流の居合の宗家から「お前は刀鍛冶になれ」と諭されたのがきっかけだった。

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