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遠隔操作で安全作業、小型草刈りロボ開発 島根産業技術センターなど

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遠隔操作で安全作業、小型草刈りロボ開発 島根産業技術センターなど

 遠隔操作が可能な小型の電動草刈りロボットを、島根県産業技術センターなどのグループが開発し、松江市の同センターで21日、試作機を披露した。小型草刈り機のロボット化は初の試み。グループでは2年以内の商品化を目指し、自律型ロボットとしての開発も並行して進める。

 グループは、同センター主宰の「通信ネットワークを利用したメカトロニクス技術研究会」に参加する、曽田農機設計事務所と日東電装(いずれも同市)、名城大理工学部(名古屋市)の辰野恭市教授ら。グループでは、草刈り作業は良質の農作物生産や適切な環境維持に欠かせない一方、普及している刈払機は負傷するケースが多い-などと問題視。安全で楽に作業ができる草刈り機の開発を目指した。

 公開された試作機は、全長1・3メートル、幅62センチ、高さ81センチと小ぶりで、重さは98キロ。リチウムイオン電池を動力源にして、走行も刈り取りもモーターで行う。

 コントローラーを使って100メートルの範囲内で遠隔操作が可能で、刈り取った草が詰まりづらい構造を採用するなど、安全面を重視。安定性を高めるため「クローラ」と呼ばれるベルト状の走行部を採用し、25度以下の傾斜地でも使える。

 グループでは「小型で軽く、中山間地の多い島根などで活躍できる」とPR。さらなる軽量化や電池の持ちの向上など改良を加え、2年以内に商品化する際には価格を50万円以下に抑えるのが目標。さらに、1年後には自律型の草刈りロボットを完成させる考えだ。