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架空請求、姿変え増加 「支払額取り戻せます」←これも詐欺です! 滋賀

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架空請求、姿変え増加 「支払額取り戻せます」←これも詐欺です! 滋賀

 県内でも被害が相次ぐ特殊詐欺。そのなかで、身に覚えのない料金を請求される「架空請求詐欺」が増加傾向にある。県警によると、今年1~10月で66件発生。今月に入ってからも被害が出ており、平成25年の統計方法変更後、過去最高になった昨年(71件)に迫る勢い。特にインターネットの動画サイト閲覧に絡む架空請求が目立ち、県警は「請求に応じず、警察に相談を」と呼びかけている。

 県警によると、県内の架空請求被害は、26年=55件(前年比22件増)▽27年=71件(16件増)と2年連続で増加。特殊詐欺の総件数が減少するなか、架空請求の増加が際立つ。27年と28年(1~10月)は特殊詐欺のなかで架空請求が占める割合が約6割となり、2割強だった25年から一変。今や特殊詐欺の「主流」になっている。

 手口は動画サイトを見た際に、メールや電話で「閲覧料金」と称して請求されるケースが大半。一度支払った後「交渉で取り戻せる」と善意を装う人物が現れ、さらに被害が拡大する例もあるという。

 「有料動画閲覧の未納金発生。連絡ない場合は法的手続きに移行」。9月5日、高島市内の男性パート社員(44)のスマートフォンにメールが届いた。「未納金」を請求された男性は10月28日まで約20回にわたり、相手の指示通りコンビニエンスストアで約570万円分のギフト券を購入しカード番号を教えた。

 その後、今度はサイトの運営業者を名乗る男から「交渉次第では98%返金できる。供託金を預けてくれるとうまくいく」などともちかけられ、500万円を手渡したという。

 被害総額は約1070万円。高島署は「支払い額を取り戻したいという気持ちにつけ込まれた」と話す。

 長浜市の男子大学生(20)のケースでは閲覧中、画面に「登録完了」と表示され指示された電話番号に連絡。料金を請求された。電話を切った後、今度は「トラブル解決会社」を名乗る男が「閲覧料金は保険で返ってくるので一旦支払ってほしい」などと言われ、今月2日、指定した銀行口座に28万円を振り込んだ。

 県警生活安全企画課は「一度業者に連絡を取ってしまうと、サイトを見たことは事実なので請求に応じる人が多い。電話口で料金を請求する事案はほぼ詐欺で、警察に相談してほしい」と話している。