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数十年たまった泥を掃除 淡路市の七尋池で「かいぼり」作業 兵庫

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数十年たまった泥を掃除 淡路市の七尋池で「かいぼり」作業 兵庫

協力してため池の泥を排出する作業にあたる関係者たち=淡路市久留麻の七尋池 協力してため池の泥を排出する作業にあたる関係者たち=淡路市久留麻の七尋池

 ため池の水を抜いて掃除する「かいぼり」が、淡路市久留麻の七尋(ななひろ)池(貯水量約1万4千立方メートル)で19日から始まり、農業や漁業関係者ら約60人が数十年にわたってたまった泥をかき出す作業にあたった。

 かいぼりは、ため池の泥を海へ排出することで池の貯水量確保や水質浄化などを行うと同時に、海に流れた泥水に含まれる窒素やリンなどが海の生物の栄養となる利点が指摘されている。淡路県民局のこれまでの調査では、河口や海域の栄養塩が作業前と比べて約4倍増加したという。

 農家の高齢化などで一時は途絶えていたが、栄養不足となった海でノリの色落ちなどの影響も出るようになったため、漁業、農業関係者が協力して平成20年に市内の東浦地区で復活させた。21年には「淡路東浦ため池・里海交流保全協議会」を立ち上げて関係者らが例年作業にあたっている。

 この日は、水位を下げた池に関係者らが入って魚を捕獲。ときおりぬかるみに足を取られながら水路へ泥水を流していった。池を管理する「田主(たず)」の男性によると、七尋池でのかいぼりは少なくとも20年以上は行われていないといい「皆が協力して作業にあたってくれて大変ありがたい」と感謝していた。

 保全協議会の谷正昭会長(67)は「ため池の機能を保ち、豊かな海をつくるかいぼりを今後も続けていきたい」と話していた。