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五塚原古墳、4世紀中ごろ?「埴輪棺」出土 妙見山のものと同形 京都

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五塚原古墳、4世紀中ごろ?「埴輪棺」出土 妙見山のものと同形 京都

 古墳時代最初期の3世紀中ごろの築造とみられる前方後円墳、五塚原(いつかはら)古墳(向日市寺戸町芝山)の後円部の裾から、4世紀中ごろに埋葬されたとみられる埴輪(はにわ)で作られた棺の「埴輪棺」が出土し、同市埋蔵文化財センターが発表した。埴輪は同古墳に近い妙見山古墳で出土したものと同形で、同センターは両古墳のつながりを示した証拠と評価している。

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 古墳の範囲確認のため約100平方メートルを調査。埴輪棺は後円部の西側墳丘の裾から出土した。長さ1・3メートル、幅0・55メートルの範囲で石を並べて作られた長方形の埋葬施設に収められていた。

 棺に使われた埴輪は、口がラッパに開いていることから朝顔形の円筒埴輪と確認。さらに、埴輪の周囲を飾る縄状の突帯の特徴が、五塚原古墳より約80年後に築造された前方後円墳・妙見山古墳で出土したものと同形だったこともわかった。

 これまで妙見山古墳は、五塚原古墳と同じ乙訓地域の首長の血縁をくむ一族の墓といわれてきたが、棺の出土を通じて両者の関係が初めて証明されたかたちとなった。

 また、埴輪棺の大きさから、被葬者は子供か白骨した後に再び収められた大人のいずれかとみられ、同センターは今後、棺の内部や周囲を詳しく調べて、被葬者の特定につなげていくという。

 同センターの梅本康広事務局長は「3世代も離れた古墳の周囲で見つかった埴輪棺から、複数の古墳のつながりが証明されたのは極めて異例。古墳時代の祖霊観などを考えるうえでも重要な発見となった」と話している。

 現地説明会は15日午前11時から。