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両陛下とベルギー国王夫妻ご来県 結城伝統の舞でお出迎え 茨城

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両陛下とベルギー国王夫妻ご来県 結城伝統の舞でお出迎え 茨城

 ■お声掛けられた中学生「演奏より緊張」

 12日に結城市を訪問された天皇、皇后両陛下とベルギーのフィリップ国王夫妻。そのお姿を一目見ようと、同市国府町の結城市民情報センター市民広場前には約6千人の市民が集まり、日の丸とベルギー国旗の小旗を振って歓迎した。両陛下と国王夫妻は、にこやかに手を振ってお応えになった。両陛下の県内訪問は、昨年10月に東日本豪雨の被災地となった常総市をお見舞いされて以来、1年ぶり。(上村茉由、丸山将)

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 市民広場に用意されたステージでは歓迎セレモニーが行われた。

 市立結城中吹奏楽部によるベルギー出身のサルヴァトーレ・アダモのヒット曲「サン・トワ・マミー」の演奏に、同市上山川の結城諏訪神社に伝わる舞「太々神楽(だいだいかぐら)」から笛や太鼓の演奏に合わせたコミカルな動きが特徴の「恵比須の舞」。

 これらが披露されると、両陛下と国王夫妻は笑みを浮かべ、演目を楽しまれている様子だった。

 セレモニーが終わると、生徒や神楽関係者の元へ歩み寄り、言葉を交わされた。3年の松尾衿菜(えりな)部長(14)は皇后さまから「来年のコンクールも頑張ってください」と声を掛けられた。松尾さんは「演奏するときよりも緊張した」という。

 神楽を舞った同神社の太々神楽保存会の須藤克己会長(60)は「まさか陛下の前で演じられると思っていなかったので、感激です」と興奮した様子で語った。

 昼食後は市民情報センター2階で、国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品の結城紬(つむぎ)や、結城桐下駄(げた)、結城桐たんすをご覧になった両陛下と国王夫妻。

 結城紬の機織りの実演の際、説明係を務めた本場結城紬技術保持会の野村寛司会長(61)は「天皇陛下は反物の柄などについて話されていた。テレビで拝見する姿と変わらず、お優しい方だった」と感慨深げだった。

 フィリップ国王が結城桐下駄を手に取り「これは家で履くのですか」と質問すると、結城桐製品組合の柳田幸夫組合長(65)は「外で着物や浴衣を着るときに履きます」と答えていた。陛下もフィリップ国王に「桐は非常に軽い木で、早く大きくなるのです」と説明されていた。柳田さんは「陛下はお詳しいですね。県の特産品を知っていただき、ありがたいです」と話した。