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新潟の新ブランド米「新之助」試験販売始まる 競合に懸念の声も

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新潟の新ブランド米「新之助」試験販売始まる 競合に懸念の声も

 県が開発した新ブランド米「新之助」の試験販売が5日、県内と三大都市圏の三越伊勢丹グループで始まった。税込みの店頭価格は新潟市中央区の新潟伊勢丹と新潟三越で5キロ当たり3240円と、両店で扱う高級ブランド米、魚沼産コシヒカリの中心価格帯と同じ水準で、全国的にみても高めの価格に設定された=別表。贈答品として人気を集めるとの見方の一方、魚沼産コシヒカリとの競合を懸念する声も聞かれた。

 新潟伊勢丹の2階に設けた新之助の特設会場には、午前10時半の開店と同時に長い列ができた。地下1階の食料品売り場での販売と合わせ、用意した2キロ(1350円)の200袋と5キロの500袋は、正午までに完売した。

 幸先の良いスタートを切り、菅原健一店長は「予想以上の瞬発力で売れた。ブランドを全国に浸透させ、新潟の活性化の一翼を担いたい」と話し、新之助の成功に向けて意欲をみせた。

 3大都市圏での価格は県内よりも高く、百貨店などの店頭では5キロの商品を3780円とした。

 県農林水産部の小幡武志技監は「コシヒカリと双璧をなすブランドとして評価を高めるため、魚沼産コシヒカリと遜色のない価格にした」と説明。粒が大きく炊きあがりの光沢に優れ、甘みとコクが深いという特長をアピールし、全国の産地間で激しさを増すブランド米の競争に挑む構えだ。

 新潟市東区から母親と一緒に新潟伊勢丹を訪れた主婦(54)は「贈答品としてちょうどいい価格なので購入した。他県のブランド米に負けないように頑張ってほしい」と話した。新発田市で農業を営む男性(67)は「おいしさを反映した妥当な価格だが、魚沼産コシヒカリの需要を奪わないか心配だ」と話した。

 三越伊勢丹グループは新潟市内の両店で計30トン、3大都市圏の百貨店や高級スーパーなどで計30トンの新之助を、年内にそれぞれ販売する予定にしている。