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田中正造資料、宇都宮大学に寄贈 熊本大教授遺族「関心ある人が使って」

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田中正造資料、宇都宮大学に寄贈 熊本大教授遺族「関心ある人が使って」

 足尾銅山鉱毒事件を告発した明治の政治家、田中正造研究の第一人者として知られ、昨年3月に在職中に60歳で死去した熊本大文学部長の小松裕(ひろし)氏の蔵書と資料が遺族から宇都宮大学に寄贈された。3日、同大学の付属図書館(宇都宮市峰町)で寄贈式が開かれ、小松氏の妻、登久恵さん(57)らが出席した。

 小松氏は昭和29年山形県尾花沢市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科に在学中に田中正造の研究を始め、ライフワークとしていた。「田中正造の近代」などの著書がある。

 今回同大に寄贈されたのは書籍約200冊、研究ノート46冊、資料ファイル77点。ノートには小松氏が読んだ本の気になった箇所を丁寧に書き写し、「新事実?」などと赤鉛筆で書き加えている。

 蔵書は図書館で、資料は国際学部付属多文化公共圏センターで保管、同大は学生のほか、今年度内にも一般公開を目指す。

 登久恵さんは「田中正造の研究をずっとやっていて、資料が散逸するのももったいないと死後途方にくれていた。公開して関心のある人が使うのが一番いいことです」と話した。