産経ニュース

【五輪ボート場変更提案】「わくわく」「観光客増へ」 地元・登米は歓迎

地方 地方

記事詳細

更新

【五輪ボート場変更提案】
「わくわく」「観光客増へ」 地元・登米は歓迎

 2020年東京五輪・パラリンピックの開催費用などを検証する東京都の調査チームがボート・カヌー会場を、登米市の「長沼ボート場」に変更することを提案した29日、地元からは歓迎や期待の声が相次いだ。

 約30人が同ボート場で練習する県佐沼高校(登米市)。ボート部2年の永浦響さん(16)は「数日前から部員みんなが『漕ぎ』に力が入っていた。正式に候補地になったと聞き、本当にわくわくする」と期待を込めた。

 長沼ボート場は平成10年にコースを開設。2千メートルのコースにレーンを8本備えるなど、競技ができる水域も広い。国際大会開催が可能なA級コースに認定される国内4カ所のうちの一つだ。平成11年にはシドニー五輪のアジア予選が開催され、来年は全国高校総体も予定されるなど、国内有数のボート場だ。

 永浦さんは「普段の練習場であると同時に憧れの舞台にもなった。練習を重ね、五輪に出たいと言えるだけの選手になりたい」と夢舞台を見据えた。

 長沼ボート場から約10キロ離れた同市登米町。水沢県庁記念館(旧水沢県庁舎)のように明治時代をしのばせる建物や、国重要文化財の教育資料館(旧登米高等尋常小学校校舎)など洋風建築のほか、寺院や武家屋敷も立ち並ぶ観光地だ。

 登米町の「海老喜商店」の海老名康和さん(51)は「五輪会場になり国内外から多くの人たちが訪れれば、町の活性化にもつながる。歴史ある町並みは外国の方々にも楽しんでもらえるはずだ」と話す。

 登米町には年間約7万人の観光客が訪れていたが、震災後は約6割の約4万人に落ち込み、今も客足は伸びない。海老名さんは「登米が注目されることで、継続的に観光客が増加してくれれば」と話した。