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懐かしくて新鮮な昭和レトロ 家電・雑貨など集めた企画展 来月16日まで 東京

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懐かしくて新鮮な昭和レトロ 家電・雑貨など集めた企画展 来月16日まで 東京

 ■「ユニークなものがあるのが魅力」

 昭和30年代の家電製品、生活雑貨などを集めた展示会「タイムスリップ昭和家電 増田健一コレクション」が足立区大谷田の区立郷土博物館で開かれている。ローラー付き洗濯機、鍵付き冷蔵庫など30年代の暮らしを知る人には懐かしく、若い人には新鮮な約300点を展示。家族だんらんの場だったお茶の間や団地のキッチン、物干し場が会場に再現され、郷愁を誘う。10月16日まで。

 同館開館30周年記念の特別展。展示品を収集した増田健一さん(51)は大阪府在住の会社員。仕事のかたわら古物商などに通い続け、今では「レトロ家電コレクター」として知られ、大阪市立住まいのミュージアム研究員も務めている。会場入り口でまず目に入るのは、増田さんのお気に入りだという「スナック3(スリー)」。忙しい朝に目玉焼きとホットミルクとトーストが一度に調理できるという家電だ。奥に進むと、洗濯物を手回しの付属ローラーで絞って脱水する噴流式洗濯機や白黒テレビが置かれた昭和の生活空間が実物大のセットで再現されている。

 往時を懐かしむ人たちが訪れている。セットの前で鹿野時男さん(72)は、「洗濯機は使わないときにローラー同士がくっついて回らなくならないように手拭いを挟んでいた。白黒テレビのブラウン管の前には画が大きく見えるようなカバーがあった。紫色のカバーもあって『カラーテレビになるな』と冗談を言ってました」と振り返る。

 企画展示室には、鍵のついた冷蔵庫などを展示。母親と来館した家事手伝い、河村花恵さん(27)は「家族が使うのに鍵が付いているなんて不思議。当時は冷たいものが貴重だったからでしょうか」と驚いていた。

 喜劇役者のエノケンこと榎本健一さん(1904~70年)のCMで知られた「渡辺 ジュースの素」や、女優の高峰秀子さんらを起用した家電のポスターもある。

 増田さんは「昭和の家電には『何でこんな商品考えたんやろ?』というユニークなものがたくさんあるのが魅力」と話した。