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新潟県知事選きょう告示 争点は原発再稼働 米山氏「しっかり検証」

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新潟県知事選きょう告示 争点は原発再稼働 米山氏「しっかり検証」

 任期満了に伴う知事選が29日告示される。いずれも無所属新人で、自民党と公明党が推薦する前長岡市長の森民夫氏(67)と、共産、社民、生活の野党3党が推す医師で弁護士の米山隆一氏(49)の2人による事実上の一騎打ちになる見通しだ。最大の争点は東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働をめぐる対応になる見込み。米山氏は28日、公約にあたる政策集を発表し、再稼働に慎重な姿勢を取り続けた泉田裕彦知事(54)の路線を踏襲する考えを改めて表明した。投開票は10月16日。

 県庁で記者会見した米山氏は、柏崎刈羽原発の再稼働に関しては、是非を議論する前に福島第1原発事故の検証を「しっかり行う」とし、泉田知事と全く同じ考え方を示した。

 政策集は市民団体の要望も踏まえてまとめたという。今後、野党3党と大枠の政策協定を結び、野党統一候補が勝利した今夏の参院選新潟選挙区での戦いぶりの再現を狙う。

 経済政策では「農家や企業にとって使い勝手がいい補助金制度を設計したい」と訴えた。具体例として、中小企業の経営基盤の強化を後押しして、従業員の賃金を引き上げられるようにしたいとした。農業政策では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について「自民党が進めてきたTPPには反対だ」と述べた。

 知事選をめぐっては、泉田知事が4選出馬を8月30日に突如撤回。一時は、森氏が無投票で当選する可能性も浮上していたが、野党3党と市民団体が民進党の次期衆院選公認候補に内定していた米山氏を擁立し、一転して激戦が予想される展開になった。民進党は自主投票を決めている。

 知事選には、佐渡市の行政書士、後藤浩昌氏(55)と新発田市の元団体職員、三村誉一氏(70)も出馬の意向を示している。

 県選挙管理委員会が発表した28日現在の有権者数は195万6669人(男94万944人、女101万5725人)。

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 ■米山隆一氏が知事選で掲げる主な政策

 【安全】

 ▽原発再稼働の議論の前に福島第1原発事故の原因を検証

 ▽原発事故の健康と生活への影響や避難計画の実効性を検証

 【食と農】

 ▽TPPの農業への影響を徹底検証

 ▽戸別所得補償制度を復活

 【人への投資】

 ▽新潟版「給付型奨学金」を創設

 ▽若者世帯の生活支援と病児保育の充実で子育てを支援

 ▽医師・看護師を働きやすい環境を整備して確保

 ▽ビッグデータを活用した県民の健康増進

 【産業の発展】

 ▽新潟空港と新幹線のアクセス改善や、細やかな公共工事で交通ネットワークを改善

 ▽中小企業を支援し、最低賃金をアップ

 【対話型の県政】

 ▽徹底した情報公開