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ザスパ、J1ライセンス取得 前橋市の運動場新施設が基準クリア

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ザスパ、J1ライセンス取得 前橋市の運動場新施設が基準クリア

 サッカーJ2のザスパクサツ群馬は28日、昨年条件の変更で失効していた「J1ライセンス」を再取得したと発表、これでJ1昇格への扉が開く。この日、都丸晃社長は前橋市のヤマダグリーンドーム前橋で記者会見し、「前橋市をはじめ、地元のみなさまのご協力なしではライセンス取得には至らなかった」と喜びを語った。

 昨年、「専用もしくは優先的に使用できる天然芝のピッチ1面と隣接するクラブハウスがあること」という条件が「J1ライセンス」に導入され、ザスパはそれを満たせず、ライセンスを失効した。

 そこで“救世主”となったのは、ザスパへの支援も兼ねて前橋市が下増田町運動場内に整備中の天然芝フルサイズサッカー場2面とクラブハウス1棟だった。サッカー場は今年10月中、クラブハウスは12月中の完成が見込まれ、来シーズン開幕前の来年1月中から使用可能となった。そのため、基準を満たし2年ぶりのライセンス取得となった。しかし練習場はクラブ専用ではなく、市側と契約を結び優先的に使用する予定という。

 隣接する市有地には、天然芝フルサイズサッカー場2面と少年用人工芝ピッチ2面も整備中で、来年8月までに両所とも完成予定。都丸社長は「この施設はサッカーファミリーのためにあり、少年サッカー大会のためにつくる施設だ」と述べた。菅原宏ゼネラルマネジャーは県内のサッカー拠点として最終的に「福島のJヴィレッジや堺のJグリーンのような施設にしたい」という構想を明かした。

 また、施設の一部が「都道府県フットボールセンター整備事業」に認定され、サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターからの助成金4800万円を整備費に充てるという。

 夢のJ1へ舞台は整ったが、ザスパは現在18位。残り全試合を勝利しても自動昇格の条件、2位には届かない。3位から6位までの4チームで争われるトーナメント方式のプレーオフ進出も厳しいのが現実だ。

 菅原ゼネラルマネジャーは「2、3年で昇格できるとは思っていない」と厳しい認識を示し、「気持ちだけで順位は上がらない」とも述べた。

 一時は最下位へ転落し、なおもJ3の陰がちらつくザスパ。環境が整う中の残り9試合、崖っぷちの終盤戦で意地を見せられるか。