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森氏 新潟知事選へ本格始動 長岡市長を退任、2党と面談

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森氏 新潟知事選へ本格始動 長岡市長を退任、2党と面談

 9月29日告示、10月16日投開票の知事選に立候補を表明している森民夫氏(67)が6日、長岡市長を退任し、推薦を得るため新潟市内で自民党県連と民進党県連の幹部らとの面談に臨んだ。自民党県連は森氏の説明を前向きに受け止めており、推薦する方向とみられる。森氏は上越市に事務所を設けるなど地盤とする中越地区以外での活動にも乗り出しており、泉田裕彦知事(53)の不出馬表明で対抗馬が不在となる中、選挙戦に向けて着々と準備を進めている。

 森氏側から8月17日に推薦願を受けた自民党県連は、泉田氏の出馬撤回で知事選に立候補を唯一表明している森氏から、目指す政策を聞く場を設定。この日、県連が入る同市中央区の会館で面談し、出席者は拍手で森氏を迎えた。

 同党県連の柄沢正三幹事長によると、非公開の会合で森氏は「新潟再生げんき宣言」と題した政策集の案を提出し、子育てや教育、医療など県内の活性化を目指す政策の骨子を示した。就職関連では「失敗しても再チャレンジできる」ことを柱とする政策を掲げた。

 柄沢氏は「丁寧な説明で分かりやすかった。みんなの意見を聞いた上で、一緒に政策を立案していこうという森氏の考え方は、いいことだ」と記者団に語り、推薦に前向きな考えを示唆した。一方、森氏は「意見をうかがって肉付けをする一歩として説明した。血の通った政策集にしたい」と述べ、支持者らの要望を政策の公約に反映させていく考えを示した。

 同党県連は9日に拡大役員会を開いて森氏を推薦するかどうかを協議し、14日の選挙対策委員会で対応を正式に決める予定という。

 森氏は6日夕、同区の新潟東映ホテルで県選出の民進党国会議員らとも面談し、政策骨子案を説明した。会合後、同党県連の黒岩宇洋代表は「早急に考え方を精査したい」と説明。同時に「ふさわしい(独自)候補者の擁立を実現したい」とも述べ、森氏を推薦するかどうかは明確にしなかった。

 森氏は両党との面談に先立ち、長岡市役所が入る同市のアオーレ長岡で正午前、約350人の市職員に退任のあいさつを行い「皆さんと取り組んだ仕事一つ一つが人生の宝物。仕事で迷ったときには『市民のためになるかどうか』を自分自身に問いかけ、判断してほしい」と語りかけた。

 その後、同日開会の市議会9月定例会に出席。昨年11月に5選を果たしたばかりとあって「任期を残し辞任するのは申し訳ない」と謝罪した上で「長岡市を愛する気持ちは永遠に変わらない」と強調した。

 森氏は市議会の同意を得て正式に退任。知事選との同日選となる長岡市長選に出馬するため、6日に退職した磯田達伸副市長(64)とともに市職員から花束を受け取り、アオーレ長岡を後にした。