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「いのちの電話」相談員減少 「優しさ待ってる」ボランティア募集 千葉

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「いのちの電話」相談員減少 「優しさ待ってる」ボランティア募集 千葉

 自殺防止のため、電話で24時間相談を受け付けている社会福祉法人「千葉いのちの電話」の相談員の減少傾向が止まらない。同法人によると、今年3月までの1年間で36人が辞めた一方、新たに相談員となったのは半数の18人にとどまる。減少に伴い、相談員1人当たりの負担も増加。このままの状態が続けば、相談の24時間対応の継続も危ぶまれており、同法人の関係者は「あなたの優しさを待っている」と、相談ボランティア養成講座への参加を呼びかけている。

 県によると、県内の自殺者数は、平成25年が1215人▽26年が1208人▽27年が1179人。特に夏休み明けの9月は、学生など18歳以下の自殺者数が最も多い時期とされている。

 相談員は平成12年ごろには300人程度いたが、現在は実質数で200人を割り込む。相談員の多くは50~60代で、若年層は少ないという。その一方で、電話での相談件数は平成25年2万604件▽26年1万8693件▽27年1万7677件-と高止まりの状態が続く。

 相談員の減少は負担の大きさに加え、質の高い相談を実現するために活動を始めるまでに約1年半の講座を受け認定を得る必要があることから、出費や時間がかかることが理由の一つと考えられている。

 10月から始まる今年度の講座を受けられるのは、同月1日現在で20~68歳の男女。認定は30年3月に出る見通し。同法人の60代の女性相談員は「相談の聞き手は減っても、悩みを抱えて電話をかける人は減らない。皆さんの力がほしい」と呼びかけている。応募の締め切りは25日まで。問い合わせは月~金の午前9時から午後5時まで、同法人事務局(電)043・222・4322。