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「コウノトリ育む田んぼ」 朝来・上岩津地域を認定 兵庫

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「コウノトリ育む田んぼ」 朝来・上岩津地域を認定 兵庫

「コウノトリ育む田んぼ」に認定された上岩津農会の人たち=豊岡市幸町 「コウノトリ育む田んぼ」に認定された上岩津農会の人たち=豊岡市幸町

 減・無農薬米の生産に取り組んでいる朝来市岩津の上岩津地域が31日、但馬県民局から「コウノトリ育む田んぼ」に認定された。産業廃棄物処理場建設計画への反対の中から生まれた取り組みで、地元農家は「さらに拡大したい」と意欲的だ。これで認定田は但馬3市の32カ所約286ヘクタールになる。

 認定は平成21年度から行われ、2ヘクタール超の田んぼで、コウノトリ育む農法を行う3戸以上の農家(団体)を対象にしている。

 今年度の新規認定となったのは、同地域の上岩津農会の8農家が作付けする2・4ヘクタール。26年に減農薬で「コウノトリ育むお米」の栽培を始め、今年からは無農薬でも挑んでいる。きっかけは現地で持ち上がった民間の産廃処理場計画に対し、「岩津の環境を守ろう」と結束、始めたという。

 この日、豊岡市の同県民局で秋吉秀剛局長から認定証が交付されるとともに、初めて作られた「コウノトリ育む田んぼ」と書いたのぼりが同農会に渡された。縦1・8メートル、横60センチで、コウノトリの姿が描かれており、他の認定地域にも配付、田んぼに立ててもらう。

 同農会長の徳網豊春さん(72)は「コウノトリ農法は大変だと思ったが、始めてみたら違っていた。良い穂が実った」とし、コウノトリの餌になる水生生物も多く見られるようになったという。6ヘクタールまで増やすのが当面の目標と語り、「今後は休耕田などを利用し、栽培面積を広げたい」と話した。