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小川和紙の後継者育成 奨励金支給、研修生を募集 埼玉

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小川和紙の後継者育成 奨励金支給、研修生を募集 埼玉

 ユネスコ無形文化遺産に登録されている細川紙の技術保持者育成を視野に、小川町は小川和紙職人後継者育成事業に乗り出す。細川紙は国内産の楮(こうぞ)を原料に、伝統的な手漉(す)き製法で作られた小川和紙の最高級品の位置づけ。町は研修生に毎月奨励金を支給し、生業として本気で和紙職人を目指す人を対象に若干名を募集している。

 細川紙は小川町と東秩父村に伝承される手漉き和紙で、古くから和紙が作られていた同町周辺に、江戸時代に紀州高野山麓で漉かれていた細川奉書の技術が伝わり、細川紙として知られるようになったとされる。

 細川紙を伝承する職人で作る細川紙技術者協会は15~20年以上の経験を持つ職人が正会員となり、国の重要無形文化財技術保持者となる。会員は現在、正会員10人、準会員4人、研修員7人、正会員を卒業した特別会員2人。

 後継者育成事業は、10月から毎週土曜日に同町和紙体験学習センターで平成31年9月まで3年間実施。同協会正会員らの指導で和紙職人の技術を学び、研修終了後は工房を構えるか、町の工房に就職できる職人になれるように養成する。研修生には奨励金として月額3万円が支給される予定。性別、年齢は問わない。

 後継者育成事業は県小川和紙工業協同組合が平成7年度と16年度から各5年間実施したのに次いで3回目。計約30人が研修し、同協会の正会員2人が誕生している。

 同町にぎわい創出課の保田義治主幹は「細川紙が無形文化遺産になっても、和紙職人が不足していることは事実で、後が続かなくては元も子もない。これを機に小川和紙の職人を少しでも育て、小川和紙を広めていきたい」と話している。

 問い合わせは、同課(電)0493・72・1221。