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昇仙峡乗合バス運行開始1カ月 観光に地域の足に「予想以上の集客」

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昇仙峡乗合バス運行開始1カ月 観光に地域の足に「予想以上の集客」

 甲府市北部の昇仙峡エリアで、旅行者や地域の足として乗り合いバスの運行が始まって1カ月が経過し、出足は好調だ。夏の観光シーズンということもあり、1日約150人が利用する日もあるという。今春、関東運輸局の許可を得て路線を立ち上げた「昇仙峡渓谷オムニバス」の村松資夫(すけお)代表は、「予想以上の集客」と話す。近く、車両台数を今の1台から4台まで増車するという。

 バスの名称は「昇仙峡渓谷乗合バス」。観光拠点の「県営グリーン駐車場」(甲府市平瀬町)に開設した発着所から、昇仙峡周辺の見どころを周遊。1周の運行距離は14・1キロという。停留所は、影絵の森美術館、昇仙峡ロープウェイ、金桜神社、荒川ダム横駐車場の4カ所に設置した。

 車両は14人乗りワゴン車で、利用する際は、駐車場に隣接し、運行会社の母体でもある郷土料理店「さわらび」に申し込む。

 1人でも乗車でき、午前9時~午後5時20分に随時、運行される。路線上なら停留所以外の場所でも乗り降りできる。料金は昇仙峡ロープウェイまで300円、金桜神社まで600円、荒川ダムまでは900円(大人1人、小学生以下は半額)となっている。

 マイカー客なら、県営グリーン駐車場に車を置き、影絵の森美術館までの上り坂をバスで移動。帰りは仙娥滝、覚円峰など渓谷沿いの絶景ポイントを見ながら、下りの遊歩道を約40分かけて戻ってくる-といった楽しみ方ができる。

 同社によると、7月の利用実績は1日平均で約100人。村松代表は「当初は1日の集客は数十人と予想していたので好調です。夏休みだからか、8割以上は家族連れです」と話す。

 ただ、バスは通年運行の計画。「冬季は旅行者が少なく、11月までの繁忙期により多くの集客を目指したい」(村松代表)という。

 昇仙峡エリアへは、繁忙期には山梨交通の定期路線バスが甲府駅から昇仙峡滝上(影絵の森美術館前)まで昼間、1時間に1本程度の間隔で運行しているが、冬季は県営グリーン駐車場よりも約5・7キロ手前の昇仙峡口(長瀞橋)止まりとなる。

 村松代表は「冬季は乗り合いバスの路線を長瀞橋まで拡張する計画です。地域の方にぜひご利用いただきたい」と話している。