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【リオ五輪】野木町道場からメダリスト2人 「指導者冥利に尽きる」

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【リオ五輪】
野木町道場からメダリスト2人 「指導者冥利に尽きる」

 3位決定戦、海老沼匡は背負い投げで一本勝ちを決めた。一瞬、感極まった表情を見せたのは、海老沼が小学生のころ、技を磨いた野木町柔道クラブの福田健三会長(66)だ。

 海老沼の母校の小学校でのPV。それまで冷静に試合を見ていた福田さんだが、銅メダルが決まり、初めて手をたたいて喜んだ。「子供の頃、基本として教えた背負い投げで試合が決まった。ぐっと来たね」

 4年前取れなかった金メダルだけを目標にしていた海老沼だが、準決勝敗退でリベンジの道が閉ざされた。そこから切り替えて3位決定戦を勝ったことを「気持ちを切らせることなく、鍛えた精神力の強さも出た。金メダルみたいなものだ」と、福田さんは評価した。

 60キロ級銅メダルの高藤直寿も同クラブ出身。高藤の小内刈り、海老沼の背負い投げと福田さんが重点的に教えた技はそれぞれ得意技としており、「指導者冥利(みょうり)に尽きる」。ただ、指導方針の基本は「柔道を好きにさせる」「高い目標を持たせる」。これに尽きるという。

 2人は中学から東京や神奈川に移り、同クラブで指導したのは小学6年までだが、海老沼は講道学舎(東京)に移った後も小山に帰省すると、クラブに顔を出し、入れ替わりでクラブに入った高藤の練習の面倒をみてくれたこともあった。

 「高藤はまだ若い。これから努力して、ちょうど脂の乗った頃は良い選手になる。海老沼は良く節制できているので、もうひと踏ん張りしてもらいたい」。2人のメダリストに、東京五輪での奮起を期待した。