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兵庫・尼崎出身の米国代表リザーランド選手 競泳400個メドレー5位入賞

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兵庫・尼崎出身の米国代表リザーランド選手 競泳400個メドレー5位入賞

ジェイ・リザーランド選手の祖父、中村孝さん=尼崎市長洲本通(3日撮影) ジェイ・リザーランド選手の祖父、中村孝さん=尼崎市長洲本通(3日撮影)

 7日(日本時間)にあったリオデジャネイロ五輪の競泳400メートル個人メドレー決勝で、尼崎市出身で関西弁を操る米国代表が躍動した。ジェイ・リザーランド選手(20)。恵まれた体格を生かしたダイナミックな泳ぎで、初の五輪出場ながらも堂々の5位入賞を果たした。同市の自宅で活躍を見守った祖父の中村孝さん(75)は「まだまだこれから」と4年後の東京五輪での活躍に期待を寄せた。

 リザーランド選手は中村さんの長女、秩寿子(ちずこ)さん(50)とニュージーランド人の父の間に三つ子の末っ子として生まれた。父の仕事の都合で現在は米国の大学に通っているが、3歳までは尼崎で生活。盆と正月は必ず尼崎に帰省し、豚まんと神戸牛が好物というコテコテの“関西人”だ。

 水泳を始めたのは6歳の時。未熟児で生まれ、気管支が弱いリザーランド選手を心配した中村さんの勧めだった。体はどんどんたくましくなり、病気とも無縁に。やがて選手として頭角を現し、米国代表に選ばれるようになった。

 昨年7月のユニバーシアード競技大会(韓国)では400メートル個人メドレーに出場し、金メダルを獲得。すると、今年6月に米ネブラスカ州オマハであった代表選考会で、初めて五輪の切符を手にした。

 「あの体の小さかった子が、五輪選手になるなんて…」。一報を聞いた中村さんは、感慨深い思いがこみ上げてきたという。

 中村さんは五輪に出場するリザーランド選手を現地で応援しようと、航空券とホテルを手配したが、観戦チケットが完売していたために渡航を断念。7日のレースは尼崎の自宅でテレビ観戦し、終盤に追い上げる粘りの泳ぎに目を細めた。

 レース終了後、リザーランド選手に「よく頑張ったよ」と電話すると、「応援ありがとう」と感謝の言葉が返ってきたという。中村さんは「最高の泳ぎではなかったかもしれないが、本人も結果を残せたことは前向きに捉えていた。東京に向けてさらに練習を積み重ね、今度はメダルを獲得してほしい」と話した。