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軽井沢の水力発電施設開業 プリンスホテルが全面改修

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軽井沢の水力発電施設開業 プリンスホテルが全面改修

 西武ホールディングス(HD)子会社、プリンスホテル(東京)が全面改修を進めていた軽井沢町長倉の水力発電施設が1日、「プリンスエナジーエコファーム軽井沢水力発電所」として開業した。発電容量は改修前の15%増の199キロワット(一般家庭約60世帯分)。24時間稼働で年間発電量は約148万キロワットに拡大する。

 同社は大正7年に千ケ滝地区の分譲地開発に着手し、地域の電源として一級河川・湯川での水力発電施設の建設が計画された。昭和26年に「軽井沢湯川第二発電所」を完成させ、電力供給を始めた。61年から中部電力と連携運転し、西武グループの施設などに電力を供給していた。昨年2月から今年7月にかけ、約6億円を投じて導水路や発電所、配電線ルートなどを全面的に改修した。

 プリンスホテルが発電施設を運営、管理し、発電した電力は全て中電に売電する。年間売電売り上げは約5千万円を見込む。年間約731トンの二酸化炭素(CO2)が削減され、スギの木約5万2214本の植林効果が上げられるという。

 電気事業者に固定価格で20年間、再生可能エネルギーの買取りを国が義務づける「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用した水力発電事業。西武グループが掲げる「新たなビジネスモデル育成」と「保有資産の有効活用」に基づくもので、プリンスホテルは「国内のエネルギー情勢の変化を踏まえ、今後の電力需要に対応し社会貢献を果たしたい」としている。

 7月29日の修祓式(しゅうばつしき)に出席した同社の赤坂茂好社長は「軽井沢にマッチしたエコな発電で地域、社会への貢献につなげたい。地元の子供たちにも見学してもらい、発電事業の学習に役立ててもらえたらいい」と語った。