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新しい「青い目の人形」矢板・泉小で歓迎会 「日米友好の象徴、宝物に」

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新しい「青い目の人形」矢板・泉小で歓迎会 「日米友好の象徴、宝物に」

 昭和初期に日米友好のシンボルとして米国から日本各地の子供たちに贈られた1万体を超える青い目の人形。その1体が今も保管されている矢板市立泉小学校(同市泉)に、人形交流事業の中心人物だった米国人の子孫から新しい青い目の人形が贈られたことを受け、同小で13日、児童たちによる歓迎会が開かれた。約90年の時を超えた交流に子供たちは歴史の重みを感じていた。(伊沢利幸)

 青い目の人形を通した人形交流事業は、日系移民に対する米国人の反感などで悪化した日米両国の関係を修復しようと、米国人宣教師で大学教授だったシドニー・L・ギューリックと実業家の渋沢栄一らが計画。昭和2年に米国から約1万2739体の人形が日本に贈られた。

 しかし、昭和16年の太平洋戦争の開戦で人形は敵国のシンボルとなり、強制処分された。現在は全国で約300体、県内では泉小学校を含め5体が確認されている。

 同小では戦後70年の節目となった昨年度、人形を平和の象徴として学習に役立てようと、シドニーさんの子孫で大学教授のデニー・L・ギューリックさんと連絡を取り、児童が手紙や折り鶴を送るなどして交流を再開。5月にデニーさんから新しい青い目の人形「スージー」が届いた。

 体育館で開かれた歓迎会には斎藤淳一郎市長や父母らも出席。6年生児童たちが青い目の人形の歴史などを発表したほか、1~5年生が青い目の人形の歌などを披露した。

 6年生の大山莉奈(りな)さん(12)は「青い目の人形の歴史などを学び平和のシンボルだったことが分かった。学校の宝物として大切にしていきたい」と話した。

 「スージー」は全長約45センチで昭和2年に同小に贈られた「ローズィー」とほぼ同じ大きさ。着せかえできる。同小は、ビデオで撮影した歓迎会の様子をDVDに収録し、デニーさんに送ることにしている。