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本と人結ぶ「ビブリオバトル」で生駒市図書館が全国優秀賞

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本と人結ぶ「ビブリオバトル」で生駒市図書館が全国優秀賞

 5分の持ち時間でお気に入りの本の魅力を聴衆に伝え、最も読みたい一冊を選ぶ「ビブリオバトル」。全国で大会を展開する「ビブリオバトル普及委員会」が今年創設した年間賞で、これまで計36回の大会を開催・運営してきた生駒市図書館と、読書好きの市民でつくる「生駒ビブリオ倶楽部」が、平成27年度の優秀賞を共同受賞した。本と人を結ぶ継続的な取り組みが高く評価された。

 ビブリオ-は、約9年前に京都大の学生らが始め、その後、普及委の発足により全国に拡大。「バトラー」と呼ばれる発表者が各自5分で紹介する本の中から、「観戦者」が一番読みたいと思った一冊を投票で選ぶ過程は、「知的書評合戦」とも称され、近年、注目を集めている。

 市図書館と同倶楽部は平成24年10月から毎月1回、大会を開催。「出会い」や「記念日」「咲く」など、毎回さまざまなテーマを設定、大会を盛り上げてきた。昨年9月には社会人にも門戸を広げた初の全国大会も開催している。

 1日、生駒ビブリオ倶楽部の部員3人が生駒市役所を訪れ、小紫雅史市長に受賞を報告。第1回大会から参加する公務員、明石友貴さん(39)は「図書館に活動の場を提供していただき、本当にありがたい」とあいさつ。いずれも司馬遼太郎作品のファンで主婦の林原千賀さん(54)と河合綾子さん(45)も「この年齢になっても部活動をしているようで、とても楽しい」「これまで1人で読書をしていたのが、活動を通じて新しい出会いにつながった」と、それぞれ笑顔を見せた。

 小紫市長は「みなさんの熱心な活動の結果、ビブリオバトルは生駒の文化の1つとしてすっかり定着している。大変ありがたい」と話した。

 年間賞には今回、全国の個人・団体68組がノミネートされ、うち7組が優秀賞を受賞。今後、普及委などによる投票が行われ、8月以降に大賞が決定する。