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国沢選手、なでしこ選出 AC長野から2人目 スウェーデン遠征「結果出したい」

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国沢選手、なでしこ選出 AC長野から2人目 スウェーデン遠征「結果出したい」

 今季、女子サッカーなでしこリーグの1部に昇格したAC長野パルセイロ・レディースのMF国沢志乃(しの)選手(25)が6日、日本女子代表「なでしこジャパン」のスウェーデン遠征メンバーに選出された。長野からの代表入りはFW横山久美選手(22)に続き2人目だ。国沢選手は「与えられた大きなチャンス。パルセイロで積み上げてきたものを結果として出したい」と、日本代表として初めて立つピッチへの意気込みを語った。

 サッカー一筋の14年。思わぬ吉報だった。代表入りの知らせを受けるや、国沢選手は「えっ?」と驚いたという。

 「1部リーグに昇格してから15戦ぐらいしか経験していないし、どの試合も残るのは課題ばかり。1部のレベルの高さを体感し、全然通用しないな、と思っていましたから」

 今季初めて臨む1部リーグで長野は、第5節で2位と好調を維持する。

 「想像していなかった順位です。チームの成績、状態が良いことが代表入りに結びついたのかも…」

 高知市出身。中学一年のときに「なんとなく」サッカーを始めた。もともと好きだったスポーツに何か取り組もうと地元のクラブチームに入ったのが、サッカーとの出会いだった。

 「サッカーに興味があったわけではないですが、始めてから好きになった」

 その後、日本航空高校(山梨県甲斐市)、米ロングアイランド大学でサッカーを続けた。同大を卒業し帰国する際、なでしこリーグはシーズン入りしていた。このままピッチを離れるのかな、と思っていた矢先、本田美登里監督から声がかかり、長野のユニホームをまとうことになった。平成26年7月のことだ。そして、ついに日の丸と代表のゼッケン「21」を背負う栄誉に浴した。

 先に代表入りを果たし、活躍する同僚の横山選手については「ボールを預ければ何かしてくれます。でも頼ってばかりいては自分が成長しません」と話す。

 平日は午前9時半~午後3時まで長野放送(編成事業局事業部)に勤務し、同4時から2時間練習をこなす。週末は試合で全国を駆けめぐる日々だ。

 長野放送の同僚たちの「志乃ちゃん」評は「仕事ぶりがとにかく真面目」「自分でいつもお弁当を作ってくるしっかり者」…。ある社員は「世界の舞台での活躍を祈り、みんなで応援する」と語る。社内は祝福ムード一色だ。

 国沢選手はそんな“身内”を含むサポーターたちの熱い期待を背に今月21日、スウェーデンで同国代表との親善試合に挑む。

 「(横山選手の)ドリブルのように特技はないけど、試合に出場できれば、パルセイロの誇りをもって頑張りたい」