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【参院選神奈川 選択への視点】(3)「女性活躍」

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【参院選神奈川 選択への視点】
(3)「女性活躍」

 ■現制度の活用方策示せ ビタミンママ社長・渡辺順子氏

 横浜・川崎両市の北部に住む20~40代のニューファミリー層が必要とする情報に特化した地域情報誌やフリーペーパーの発行などを17年続けていて感じるのは、国や自治体から女性の知りたい情報がうまく発信されていないという点です。

 保育所の待機児童問題を一例に挙げると、保育所不足ばかりが強調されているが、横浜市は幼稚園の預かり保育が手厚く、長時間預かりも夏休み期間中の預かりも可能だということが浸透していない。

 昨年度始まった「子ども・子育て支援新制度」のように良い制度はたくさん用意されているのに、仕組みが複雑すぎたり、担当が厚生労働省や文部科学省など多岐にわたっていたりするので浸透しにくいのだと思う。私たち編集者でさえ必死に勉強してやっと概要を理解する。選挙戦では耳に快いマニフェスト合戦ではなく、今ある制度をいかに活用するのか、地に足のついた現実的な政策を聞きたい。

 もっとも、女性が育児や介護をしやすいように制度はどんどん改善されている。女性も甘えるだけでなく、「社会や会社に感謝しながら働くことは当然」という風潮を醸成することが大切だと思っている。

 特別な事情があるときは仕方ないが、育児休暇や産前産後休暇を取った後、そのまま退職するケースもいまだにある。女性の意識改革も必要だと思う。

 男性も女性も等しく頑張っている。「女性活躍」という言葉自体がなくなることが理想です。

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【プロフィル】わたなべ・じゅんこ

 大学卒業後、出版社や編集プロダクションを経て、平成11年に出版社「ビタミンママ」を設立。東京都出身、横浜市青葉区在住。