産経ニュース

【2016参院選 神奈川】主な候補者の横顔(下)(届け出順)

地方 地方

記事詳細

更新

【2016参院選 神奈川】
主な候補者の横顔(下)(届け出順)

 ■命大切にする政治目指す 森英夫氏(44) 社民・新

 「命を大切にする政治を実現したい」。政治家を目指す原点となったのが、簡易宿泊所が立ち並ぶ横浜・寿町での医療ボランティアだった。

 健康相談や炊き出しなどに携わる中で、誰にも看取られぬまま亡くなっていく人々の姿を目の当たりにし、「政治の力で一人一人に寄り添う医療サービスなどが実現していれば助かる命もあったかもしれない」と強く思ったという。

 新聞配達や給食調理の仕事をしながら通信制高校と看護学校を卒業した。「人の世話をするのが好きで、勉学との両立も苦ではなかった」と振り返る。

 その後、都内の病院に看護師として勤務する傍ら、寿町でのボランティアに参加。「一人でも多くの命を救いたい」と、平成14年に寿町へ引っ越し、近くの訪問看護ステーションに転職した。

 東日本大震災発生時には医療ボランティアとして宮城県南三陸町へ。被災した高齢者が満足な医療を受けることができないなど、「政治がしっかりしないと、命を守ることができないということに改めて気付かされた」。

 「困っている人の力になることが真の政治」と訴え、「庶民の生活をないがしろにする安倍政権にブレーキをかけたい」と意気込みを見せる。趣味は自宅ベランダでの野菜作りだ。

                   ◇

 ■若者の意識変革に使命感 清水太一氏(34) 日こ・新

 「いわゆる政治家とはかけ離れた人間ということを武器にして、政治に興味がない人にも分かりやすく伝えていきたい」

 特に政治に関わりがなかった人生を一変させたのは5月中旬、党の中山恭子代表から「力になってもらえますか」と打診された出馬要請だった。最初は選挙応援の要請と勘違いしたが、「日本人の手による自主憲法の制定」や「(消費税の一部を国が積み立て運用し、老後に役立てる)『消費税マイレージ』の導入」など党の基本政策にひかれ、快諾した。

 もともとは社会科の教師を目指し、学生時代には母校の県立座間高校で3週間の教育実習も経験した。家の事情で教師の夢は諦めたが、かつて勤めた教育福祉用品販売会社でも学校と関わりがあり、教育行政に強い関心を持つ。

 自身のキャッチコピー「こころの声を力に」は、若者を念頭に置いている。「選挙活動を通して若者の声にならない声を聞いていきたい」。自分が中山代表との出会いで意識が変わったように、若者の意識を変えることが自らの使命だと思っている。

 小中高校とサッカーに明け暮れ、フットワークの軽さには自信がある。地元の友人らの協力も得て、県内を駆け回る日々だ。座右の銘は「一足す一は二ではない」。

                   ◇

 ■「まずは経済」で問題解決 中西健治氏(52) 無所属・現

 「『まずは経済』と言っているが、経済を良くするのは手段であって目標ではない。経済が良くなることで医療・介護や子育て環境の充実など生活に密着した問題を解決しやすくなる」

 外資系証券会社で21年間、国際金融の最前線で働いた経験を生かし、アベノミクスの継続を訴える。「経済政策通」として知られ、麻生太郎副総理らの信頼も厚い。

 東大法学部を卒業し、外資系証券会社では副社長にまで上り詰めた。誰もがうらやむエリート人生をなげうって政治の道に足を踏み入れた原動力は、「日本がどんどん地盤沈下しているのを肌身で感じた」から。学生時代に外交官を志していたこともあり、「初心に帰って行政・政治に携わりたい」と一念発起した。

 21年ぶりに合計特殊出生率が高水準となり、自殺者数も4年連続で3万人を割った。「ようやく『失われた20年』という言葉が聞かれなくなった。ただ多くの方が(経済成長を)実感するにはもうひとふんばり必要」と力を込める。

 1月からほぼ毎朝県内の駅頭に立ち続け、食事も空き時間にサンドイッチやおにぎりを口にする“分刻み”のスケジュールをこなす。学生時代から続けるジム通いもしばらくはお預けで、自宅で妻の手料理とワインで晩酌するのが癒やしのひとときだ。