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【2016参院選 神奈川】主な候補者の横顔(上)

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【2016参院選 神奈川】
主な候補者の横顔(上)

 参院選神奈川選挙区(改選数4)の主要候補10氏の横顔を3回に分けて紹介する。(届け出順)

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 ■子供のため「強いママ」に 浅賀由香氏(36) 共産・新

 「8時間働けば普通に暮らせる社会」の実現を政策の「1丁目1番地」に据え、保育園待機児童解消のための30万人分の保育所建設、長時間労働や派遣労働の規制の見直し、憲法改正反対などを訴える。

 数字を示して理路整然と話す姿は、「今まで共産党に関心を持たなかった無党派層やビジネスマンが足を止めてくれる」との手応えにつながっている。

 システムエンジニア時代は自他共に認めるワーカホリック(仕事中毒)だったが、体を壊して好きな仕事を続けられない同僚が「自己責任」とされたのを見て、「こういう雰囲気を変えるのは政治しかない」と一念発起した。

 4歳の長男と1歳の長女はかわいい盛り。子供たちとの時間を削ってまで選挙に臨むかは最後まで悩んだが、「子供を戦地に行かせない」「憲法を変えたくない」と考える仲間の強い思いが後押しとなった。最愛の母、兄、妹を交通事故で亡くしており、「命の重み」を訴える言葉にも力が入る。

 学生時代から世界14カ国をバックパック1つで回り、戦争と貧困の解決に向けた教育支援活動を行ってきた行動派。「『ママ』の優しさだけでなく、強さも表していきたい」と、イメージチェンジを図った黒縁だて眼鏡、パールのピアスもすっかり板についた。

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 ■有権者目線で語りかける 真山勇一氏(72) 民進・元

「しがらみのない政治を目指し、市民から支持を受けたい」

 有権者と同じ目線に立ち、自然体で分かりやすく語りかけるスタイルで、「原発ゼロ」や安保法制の改正、表現・報道規制への反対を訴える。

 東京教育大(現筑波大)文学部を卒業後、新聞記者だった父に影響を受け、日本テレビに入社。一貫して報道畑を歩み、ニュースキャスターとして親しまれてきた。

 だが、次第に「キャスターとしてただ批判しているだけでいいのか。自分で何か変えられないか」という思いが募り、政界に身を投じた。東京・調布市議を経て、旧みんなの党で参院議員となった。

 今回、地盤のなかった神奈川選挙区での出馬の表明は4月下旬となったが、「神奈川は無党派層が多い。浮動票や市民運動グループの票をどれだけ多く得られるかにかかっている」と決して下を向かない。

 「民進党の真山」の浸透に全力を尽くす中で、街頭で掛けられる「政治家らしくない」という声も、「これが自分らしさ」と受け止める余裕も出てきた。

 選挙期間中は大好きなドライブや自宅で飼う愛猫との触れ合いも当面おあずけだが、元ジャーナリストらしく、空き時間に新聞を読むことが気分転換になっている。

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 ■理系研究者の経験生かす 三浦信祐氏(41) 公明・新

 史上最年少で防大の准教授になるなど、国内外で金属工学の研究者として結果を残してきた。しかし、故郷・福島で東京電力・福島第1原発の廃炉が課題となるなか、「1年でも早く収束させるためには、政治の分野でリーダーシップを取る理系の人間が必要だ」と、政治の道を志した。

 千葉工業大に進学したのは、10歳の時に起きた日航ジャンボ機墜落事故に衝撃を受け、「安全な飛行機をつくることに携わりたい」と考えたため。

 理系研究者として培った経験やネットワークを生かし、「少子高齢化に対応する生産性や国際競争力を維持するため、科学技術の発展を政治の分野からバックアップする」と意気込む。

 また、自身が母子家庭で育ち、経済的にも苦労したからこそ、「給付型奨学金制度の充実、幼児教育の無償化など子育てをしやすい社会をつくりたい」と話す。

 兄のように慕ってくれた防大の教え子の多くは、自衛官として災害現場や国連平和維持活動(PKO)などで活躍している。「自衛隊が日本の平和にどれだけ貢献してきたのか、正しい認識を社会に伝えたい」と語り、平和な日本でありつづけるために汗を流すことが自らの使命だと考える。

 休みの日は9歳の娘とともに愛犬を散歩させることが趣味の“子育てパパ”。座右の銘は「一期一会」。

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 ■女性活躍の“応援団長”に 三原じゅん子氏(51) 自民・現

 芸能界という華やかな世界から一転、政治家を志したきっかけは44歳で腺がんを発症したことだった。インターネットを調べても欲しい情報がほとんど見つからない中、がん患者の仲間や家族らと知り合ううちに「だれかが(法整備などを)やってくれるのを待つのは違う。自分が議員になろう」と思い至った。

 平成22年には、脳梗塞で倒れた父親を長年介護していた母親の姿を見ていたことから東京都三鷹市に介護施設を開所した。慢性的に職員が不足している状態に加え、「なぜお給料がこんなに少ししか払えないのか」とジレンマも感じた。こうした実体験が、議員として活動する上で大きな糧になっている。

 6年前の初当選後は「がん登録推進法」の制定や、インターネット上で元交際相手の性的な写真や動画を公開する「リベンジポルノ」の防止法成立にかかわり、今年は参議院厚生労働委員長に就任した。

 「女性が活躍できる政策をつくる先頭に立ちたい」。今後も女性の“応援団長”として、助けを求める人々に寄り添い続ける覚悟だ。

 石破茂地方創生担当相の「握った手の数しか票は出ない」という言葉を胸に県内をくまなく駆け回る。愛犬と触れ合うひとときや毎朝コンビニで購入するスムージーが元気の源だという。