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海自最大の護衛艦「いずも」出雲に寄港 限りなく広い甲板に圧倒 島根

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海自最大の護衛艦「いずも」出雲に寄港 限りなく広い甲板に圧倒 島根

 海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が28日、島根県出雲市の大社漁港に寄港した。当地の旧国名が冠された艦艇とあって、地元に後援会が組織されるほどの人気ぶり。昨年3月の就役以来、2度目の寄港となる注目の巨艦を見学した。

 全長248メートル、最大幅38メートル。航空母艦のような広い甲板を持つ「いずも」。ヘリコプター搭載護衛艦として建造され、海自第1護衛隊群第1護衛隊に編入。横須賀港(神奈川県)を母港として、昨年3月に就役した。基準排水量1万9500トン、速力は30ノット(時速55キロ)。今年5月の熊本地震の際は、就役後初の災害派遣任務として陸自隊員の輸送に従事した。

 艦艇に「いずも」の名が付くのは明治33年に就役した旧海軍の海防艦「出雲」以来。いずもの寄港は、訓練航海中の補給、乗員の休養が主な目的で、陸にあがった乗員らは出雲大社に参拝したそうだ。

 大型艦で同漁港に接岸できず、約3キロ沖に停泊しているため、艦載の作業艇で海を渡って艦内へ。まず、ヘリコプターの格納庫に入る。「全長175メートル、通常の護衛艦もすっぽり入るサイズです」と小島智1等海尉が説明する。ヘリが9機収まるとのこと。

 次に案内された「多目的区画」には、大画面のディスプレーやトリアージ設備などが整備されていた。「大規模災害の発生時、地方自治体の機能がまひした際には、ここで指揮を執ることも可能」と小島さん。

 格納庫から9階分、水面から25・5メートルの高さにある艦橋に上がった。艦橋は甲板の右舷側に寄せて作られている。甲板に出てみると広い、限りなく広い! ヘリを発着させる「ヘリコプタースポット」が5機分確保され、格納庫と直結したヘリの昇降機が2カ所設けられている。

 このあと、「医療区画」へ。手術室や集中治療室などがあり、計34床。歯科治療室も設けられ、「歯の痛みだけは耐えられないので…」と小島さん。区画内の空調は、他の艦内とは分離されているそうだ。

 艦内には、同じ第1護衛隊群に所属する護衛艦「こんごう」の乗員、元田友里2等海尉(28)と村松楓海士長(21)の2人も乗り組み、見学客をもてなした。2人とも県内出身者。「地元ゆかりの艦船なので、ずっと乗りたいと思っていました」と、笑顔で艦内の装備などについて説明していた。