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田辺で総合対策外来種のアフリカツメガエル調査 生物多様性への影響懸念

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田辺で総合対策外来種のアフリカツメガエル調査 生物多様性への影響懸念

 環境省は、吉野熊野国立公園に指定されている田辺市新庄町鳥ノ巣地区のため池に生息している外来種、アフリカツメガエルの現地調査を実施した。

 アフリカツメガエルはアフリカ中南部原産で、長さ5~13センチ。全体が黒っぽく後肢に爪のあるのが特徴。国の総合対策外来種に指定されており、9年前に同地区のため池で幼生が初めて見つかった。現在は地区全体に生息範囲が拡大し、ヤゴやマツモムシ、アメンボなど在来種の水生昆虫などを捕食しているという。

 平成26年から県立田辺高校と田辺中学校の生物部生徒らが駆除に乗り出し、これまで約2千匹を捕獲したが、国内で生息が確認されているのは鳥ノ巣以外では千葉県の利根川下流域などだけで、生態もよく分かっていないことから、手探りの状態という。

 国立公園を管理する同省は、このカエルの繁殖が生物多様性への影響が懸念されるとして、効果的な防除方法の確立を図ろうと、現地調査を決めた。調査には、自然環境研究センター(東京都)の戸田光彦主席研究員を招き、同高校・中学校生物部顧問の土永知子教諭の案内で同省田辺自然保護官事務所、県や市職員、同中生物部員ら約20人が参加。ため池を回って生息状況を調査し、一部のため池にわなを仕掛けるなどした。