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指定廃棄物、基準下回る 千葉市再測定 市長「処分場理解されぬ」

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指定廃棄物、基準下回る 千葉市再測定 市長「処分場理解されぬ」

 千葉市は24日、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の放射性セシウム濃度を再測定した結果、市が保管している7・7トン全てで指定基準を下回っていたと発表した。事故から5年以上が経過し、濃度が減衰したためとみられる。同市は県内の指定廃棄物の処分場候補地に選定されているが、受け入れ拒否の意向を示しており、「思惑通り」となった今回の再測定結果を、候補地返上の根拠として活用していく意向だ。

 熊谷俊人市長は同日、報道陣の取材に対して「市内に指定廃棄物がないことが正式に確認された。市民感情の面で、処分場の受け入れに理解は得られないと改めて思った」と話した。

 指定廃棄物は焼却灰と、汚水から放射性セシウムを吸着した鉱物「ゼオライト」に分かれている。市によると、複数カ所からサンプルを採取し、混ぜるなどして再測定を行った結果、濃度はそれぞれ1キロ当たり4020ベクレル、6100ベクレルとなり、基準の8千ベクレルをいずれも下回った。市は来週中をめどに、環境省に指定廃棄物の指定解除の申出書を提出するとしており、解除が実現すれば全国で初めてとなる。解除後も当面は、現状通り新港清掃工場(美浜区)で保管を続けるとしている。

 環境省は県内の指定廃棄物の処分場候補地に東電千葉火力発電所(中央区)を選定している。同省によると、処分場候補地の選定に当たっては、保管している指定廃棄物の量も評価のポイントになっていると説明していた。

 一方で同省は本紙の24日の取材に対し、「濃度は減衰するもの。千葉県の場合、平成26年4月時点を基準としている」として、処分場を千葉市に設置する姿勢を崩していないことを明らかにした。