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絶滅種・ハマベゾウムシを58年ぶりに三重県内で確認

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絶滅種・ハマベゾウムシを58年ぶりに三重県内で確認

 県内では絶滅したとみられていた昆虫「ハマベゾウムシ」が、58年ぶりに津市の阿漕浦海岸で発見されたことが分かった。7月31日まで、津市の県総合博物館MieMu3階の学習交流スペースで標本が展示されている。観覧無料。

 ハマベゾウムシは体長5ミリ程度。体色は生息地の砂浜と似た色で、浜辺に打ち上げられた海草のアマモをエサとしている。昭和31年、同海岸で国内で初確認され、新種として命名された。のちに北海道と本州、九州で生息が確認されたが、県内では33年の確認を最後に生息が確認できず、県のレッドデータブックで「絶滅種」とされた。海岸周辺の環境が変わり、エサのアマモが減少したためとみられる。

 今回発見したのは、津市藤方の昆虫研究家、乙部宏さん(57)。昨年7月、愛知県内で約60年ぶりに確認されたのを受け、津市でも調査。今年5月15日に同海岸で多数生息しているのを確認した。展示では、今回持ち込まれた4個体と、33年に県内で確認され同博物館が所蔵している標本を一緒に紹介。

 同博物館では、今回の発見について、海中のアマモの藻場が回復したことなどが要因とみているという。