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矢木沢ダム、貯水率15%に 8ダム合計43%、農業用水の需要拍車 群馬

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矢木沢ダム、貯水率15%に 8ダム合計43%、農業用水の需要拍車 群馬

 首都圏1都5県の水源、利根川上流ダムの貯水量低下が止まらず、矢木沢ダムの貯水率が15%(貯水量1738万立方メートル)まで落ち込んでいることが10日、分かった。

 同ダムを加えた8ダム(奈良俣、藤原、相俣、薗原、下久保、草木、渡良瀬貯水池)の貯水量も1億9696万立方メートル、貯水率43%まで減少、8ダム体制となった平成4年以降、同時期では最低。

 減少が止まらないのは今年冬の暖冬と記録的少雪に加え、この時期、農業用水など水需要が増大、上流ダム群から本格的な補給を開始したため。また、5月の上流域の降水量が56ミリで、平年の平均降水量の48%と記録の残っている昭和23年以降で6番目に少なかったことも響いている。

 関東などが梅雨入りした5日以降、まとまった雨がないことから、国土交通省関東地方整備局と関東1都5県などでつくる「利根川水系渇水対策連絡協議会」は7日、臨時幹事会を開き週内にまとまった降雨がなければ週明けに協議会を開き、10%の取水制限を検討することを決めている。

 前橋地方気象台によると、今週末の利根川上流域での雨は期待できないが、今後1週間、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多い見込みという。取水制限の可能性も出てきたことから、関東地方整備局は「日々の節水に心がけて」と呼びかけている。