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鳥居123基、朱色新たに 長門の元乃隅稲成神社で建て替え終える

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鳥居123基、朱色新たに 長門の元乃隅稲成神社で建て替え終える

 日本海に面した断崖にある山口県長門市の元乃隅稲成(もとのすみいなり)神社が、約100メートルの参道に連なる鳥居123基の建て替えを終え、新たな装いで参拝客を迎えている。昨年、米CNNテレビが「日本の最も美しい場所31選」に選んだほどの絶景が評判で、参拝客も次第に増加している。

 神社は昭和30年、商売繁盛や子宝に恵まれる神社として建てられた。神社を管理する岡村頼樹氏(68)によると、一般的な「稲荷」ではない「稲成」神社は全国的に珍しく、「願い事が成るように」との意味が込められているという。

 建立当初、鳥居は1基だったが、62年ごろから10年余りかけ、寄付金やさい銭を基に123基まで増設した。大半が高さ約3メートル、幅約1・8メートルで、いずれも岡村氏が自作した。県内の森林組合から木材を仕入れ、のみやかんなで加工、朱色で塗装した。

 老朽化に伴う建て替えには平成26年夏から1年8カ月を要した。

 「日本一入れづらい」というさい銭箱も参拝客に好評だ。参道出口の大鳥居の中央上部(高さ約4メートル)に設置され、見事に小銭を投げ入れると周囲から歓声が上がる。

 年間参拝者は約20年前まで1千人程度だったが、昨年は約7万5千人まで増加した。今年4月には神社を題材にした切手シートを県内の一部郵便局で販売。千セットを用意したが、既に入手が困難となる人気ぶりという。