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京都明徳高校ダンス部「“世界一”に恥じないチームに」 3月の米大会で3冠

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京都明徳高校ダンス部「“世界一”に恥じないチームに」 3月の米大会で3冠

 今年3月17~24日に米ダラスで開催された高校生ダンスの世界大会「ミスダンスドリルチーム・インターナショナル2016」で、強豪として知られる京都明徳高校(京都市西京区)のダンス部が、総合優勝とHIPHOP(ヒップポップ)部門優勝し、さらに特別賞を受賞する快挙を成し遂げた。念願の3冠に部員らは「思い切り踊ることができた。これからは“世界一”に恥じないチームになりたい」と喜び、連覇を目指して練習に励んでいる。 

 同校は大正10年に明徳女学校として創立。平成9年に校名変更し、12年に男女共学となった。普通科と商業科があり、珠算部は全国大会で多くの優勝歴を持つほか、女子ソフトボール部も強豪として知られている。

 ダンス部は平成12年、モダンからストリートへとダンスのジャンルを変え、保健体育科を担当する岩倉真紀子教諭(42)が顧問に。岩倉教諭は、同高のソフトボール部出身。4年間、同部で指揮をとったが、ダンス部の後任に指名され「やるからには一番を目指す」と決意をしたという。ダンスは未経験で、テレビ番組でのダンスや駅前で踊る人たちを観察して独学でダンスを学ぶなど、一からのスタートだったという。

 同部は、20年の全国大会で表彰台にあがり、日本代表に選ばれた。世界大会出場への切符をつかんだが、渡米には多額の資金がかかるため、断念することに。岩倉教諭は「来年、日本一になったら世界大会に出場させてほしい」と学校側に直談判。翌21年の全国大会で成績を残し、22年に米国で開催された世界大会に念願の初出場を果たした。

 その後も国内の大会で優秀な成績を収め、5度の世界大会を経験。今年3月の世界大会では映画「マトリックス」をモチーフにダンスを構成し、見事2部門で優勝。審査員からは「エネルギッシュでテクニックも良い」と絶賛され、出場した全150チームから2チームに贈られる特別賞に輝くまでに成長した。

 練習は火曜日を除き、ほぼ毎日で、夏と冬には合宿も行う。校内の空いた教室に布団を敷いて、部員の親が調理室で作った食事をとり、ダンス漬けの日々を送るという。また、ダンスの技術や結果だけにこだわるのではなく、あいさつや礼儀といったマナーにも厳しい。岩倉教諭は「社会に出たときに通用する人間になってほしい」と話す。

 世界大会に出場した部長の3年、静勢(しずせ)里奈さん(17)は「岩倉先生は厳しいけれど妥協せず、真っ正面からぶつかってきてくれる。出場する全大会でタイトルを獲得して“世界一”に恥じないチームになりたい」と意気込んでいる。(小川原咲)