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赤磐の貴重な地層研究へ市がNPO法人と連携協力

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赤磐の貴重な地層研究へ市がNPO法人と連携協力

 約3億年前の海底が隆起した跡など貴重な地層を有する赤磐市は27日、NPO法人「地球年代学ネットワーク」(岡山市中区)と連携協力協定を結んだ。調査結果をもとに、新たな観光資源として地層の売り出しを視野に入れている。

 同NPOは平成26年4月に設立。板谷徹丸・岡山理大名誉教授を理事長に、地質研究を専門とする大学教授ら35人で構成する。

 赤磐市北部の周匝(すさい)地区では、旧吉井町が平成4年ごろ、スポーツ施設を整備した際、約3500万年前のものとされる礫岩(れきがん)層が露出。それ以降、周辺で調査が進んでいる。

 その結果、スサノオノミコトがヤマタノオロチ退治で、血に染まった剣を洗ったとされる「血洗の滝」(同市是里)の地層は、3億年近く前に火山灰が降り積もった海底部分と分かった。その後の地殻変動で、現在の山地部分に押し上げられたとみられている。

 また、大きな岩が崩れそうで崩れない「岩神のゆるぎ岩」(同市惣分)は、約1億年前の火山活動で形成された花崗岩(かこうがん)と判明。市内の地盤が安定した地塊の上にあることもわかった。

 今回の協定では今後、市の協力で同市吉井支所に研究室を開設し、研究員が常駐することや市民向けのセミナーを開催することを定めている。

 板谷理事長は「われわれとしても大きな調査拠点になる」。同市の友実武則市長は「文化や学術面からも赤磐の埋もれていた魅力が発信される」と歓迎した。研究結果次第では、ジオパークなどの整備計画も検討するという。