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JR姫新線、34年ぶり300万人突破 沿線取り組みでV字回復

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JR姫新線、34年ぶり300万人突破 沿線取り組みでV字回復

乗車人員300万人を突破したJR姫新線 乗車人員300万人を突破したJR姫新線

 JR姫新線の昨年度の乗車人員が301万人になったと、姫新線利用促進・活性化同盟会(たつの市)が発表した。300万人台の回復は昭和56年度以来、34年ぶり。沿線自治体などが協力して乗車率の回復に取り組んだ結果、最も落ち込んだ平成21年度から6年で63万人増の“V字回復”を達成した。

 同線は昭和11年4月に開通。このうち姫路(姫路市)-上月(佐用町)の50・9キロは通勤・通学など播磨地域の足として重要な役割を担い、40年度には590万人の利用者があった。しかし、中国自動車道などの道路網の整備や車社会の発展で利用者は落ち込み、平成21年度には238万人にまで減少した。

 危機感を抱いた沿線自治体や住民はJR西日本を交え、官民一体で利用促進に取り組むため、これまでの「姫新線姫路-上月駅間電化促進期成同盟会」を、22年に「姫新線利用促進・活性化同盟会」と名称変更。乗車人員300万人を目標とする「チャレンジ300万人乗車作戦」を掲げて活動を本格的に開始し、新型車両の導入による高速化や増便を図った。

 この動きに合わせ、たつの市では定期乗車券で通勤・通学する住民を対象に、駅前の駐車・駐輪料金を1年間助成。佐用町も、5人以上の団体利用の場合に姫路-上月間の片道運賃を支給するなど、沿線自治体では積極的な利用促進策を続けてきた。

 活性化同盟会長の栗原一・たつの市長は「300万人突破を6年で達成できたことは、全国でもまれに見る成果。今後も乗車人員300万人を維持することを第一に、沿線住民と行政が一体となった取り組みを続けたい」と話した。