産経ニュース

ママの職場、家の近くに 流山にサテライトオフィス施設オープン 千葉

地方 地方

記事詳細

更新


ママの職場、家の近くに 流山にサテライトオフィス施設オープン 千葉

 ■「子供とふれあう時間持てる」

 流山市南流山に、子育て中の地元女性の職場となることを目指して造られた施設「Trist(トリスト)」が今月オープンした。趣旨に賛同する東京都内などの会社に、サテライトオフィス(勤務者の自宅に近い職場)を開設してもらおうというもので、「家の近くに職場があれば…」というママたちの思いが結実した全国的にも最先端の施設だ。Tristにはすでに、東京都港区の美容事業会社が進出しており、8人がホームページのコンテンツ制作などを担うための研修を受けている。

 Tristは、子供を置いて流山から都内に通勤した経験をもとに、学童保育や女性の働き方をサポートする活動を続ける尾崎えり子さん(32)が、JR・つくばエクスプレス南流山駅近くの空き店舗を改装して開設した。

 資金は、遠距離通勤で苦労したり、働くことをあきらめたりした女性などから募った。活動を知った111人が寄せた計約200万円に加え、市の商店街空き店舗有効活用等事業補助金(100万円)も活用したという。壁塗りも出資者が手伝うなど、「ママ手作りのママのための施設」だ。

 サテライトオフィスを開いたのは国内最大の美容総合サイトを運営する「アイスタイル」の子会社「ISパートナーズ」。同社は「流山市には高い技術と意識を持ちながら、育児の都合などで職場を離れた女性がたくさんいるはず。勤務の仕組みを変えればまた働ける。女性が働かないのはもったいない」(山田メユミ社長)と進出を決めたという。同社はTristをネットコンテンツの開発拠点にする考えで、今後さらに雇用の拡大を図りたいとしている。

 「1期生」となった女性8人は直接同社から雇用されている。正社員の清水絵里奈さん(31)は「都内の会社に通っていたときは、2人の子供の保育園への送迎も含めて通勤は片道2時間。ここなら20分で済む。子供の顔を見るだけだった生活が改善でき、ふれあいの時間が持てる」と笑顔で話す。

 勤務時間はそれぞれの事情に応じて柔軟に決められるという。また、Trist内にはキッチンがあり、安価で総菜を販売するなどして家事の支援も行えるという。

 尾崎さんは「子育てに優しいまちを目指す流山市にふさわしい施設。もっともっと増やし、市外にも広げたい」と話している。