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【ウェルカム東北! 隠れた「名所」を巡る(1)】キリストの墓(新郷村) 伝説根付く“神秘の村”

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【ウェルカム東北! 隠れた「名所」を巡る(1)】
キリストの墓(新郷村) 伝説根付く“神秘の村”

キリストの墓の手前にはイスラエルが寄贈したキリストが歩いたとされる石も保管されている=青森県新郷村 キリストの墓の手前にはイスラエルが寄贈したキリストが歩いたとされる石も保管されている=青森県新郷村

 伝説は海外にも飛び火。平成16年6月に駐日イスラエル大使が墓を訪れ、エルサレム市と村の友好の証しとして、キリストが歩いたとされる石(縦約1メートル、横約2メートル)を寄贈。墓の周りに保管されている。

 村名語源はヘブライ語

 キリストにまつわるエピソードも。村は昔「戸来(へらい)村」だったが、「へらい」はヘブライ語が語源という説があり、村には現在も戸来という地区が残っているのだ。さらに昔、子供を初めて野外に出す時に額に墨で十字を書く習慣があったり、病に侵された女性が墓を訪れると回復傾向になったという話など、枚挙にいとまがない。

 角岸事務局長は「村民の8~9割は墓に親しみを感じていると思う。自分が生まれた時から話は既にあったので、生活に溶け込んでいる」と笑う。

 角岸事務局長によると、伝承館には年間約4千人が訪れ、墓だけを見学する人はその約3倍に上る。米軍三沢基地(三沢市)も比較的近いとあって、穴場スポットとして外国人の観光客も多いという。

 村民はどう思っているのか。畑仕事をしていた女性(77)に聞いた。「見に来てければ観光客も増えで、いがべ(いいでしょう)。オラせぇ(私は)仏教だへんで(だから)。アハハ」。豪快に笑い飛ばす姿に、伝説を神秘・ロマンとして大切に受け継ごうという村の人たちの純粋な人間性が見て取れた。

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