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「懐かしいハレの日」振り返る 広島・福屋八丁堀本店で特別展

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「懐かしいハレの日」振り返る 広島・福屋八丁堀本店で特別展

 「昭和の日」の29日、広島市中区の福屋八丁堀本店で、懐かしい屋上遊具と大食堂の華やかなにぎわいを、市民から寄せられた昭和30~40年代の写真とエピソードで振り返る特別展「福屋屋上ものがたり」が始まった。

 同店は現在は本館と東館からなり、屋上のある本館9階は東館10階とともに今年7月のリニューアルオープンに向けて工事中。やがて、公共性の高い憩いやにぎわいのある屋上スペースとレストランとしてよみがえる。

 昭和の子供たちにとって、百貨店に行くことは特別な家族イベントだった。昭和4年開業の福屋は当初、屋上では盆栽や金魚、小鳥などを販売していた。13年に現在の建物が開店し、子供遊戯場と小鳥売り場が開設された。

 20年8月6日の被爆の惨禍から立ち上がり、翌年2月には営業を再開。24年に屋上遊園を始め、28年にはメリーゴーラウンドを備えた子供天国を開設した。31年になると6階に食堂大ホール、屋上には空中ケーブル、子供汽車、回転自動車、オートジャイロといった遊具が充実した子供遊園地ができ全盛期に。当時の子供たちにとって、ここで過ごした時間は家族への愛情と相まって、特別な思い出となった。

 だが、時代の移ろいとともに大食堂から続くファミリーレストランは平成2年に終了。屋上の遊具も20年には姿を消した。

 7月のリニューアルオープンを前に、同店が当時の思い出写真を募ったところ、約20人から100枚以上が寄せられた。特別展は9階のレストランフロアの一角で開かれ、「懐かしいハレの日」を記録した14枚を、添えられたエピソードとともに紹介している。