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稼働33年の壷阪寺の太陽光発電パネルの性能は? 産総研が調査 奈良

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稼働33年の壷阪寺の太陽光発電パネルの性能は? 産総研が調査 奈良

 高取町の壷阪寺で33年前から稼働する太陽光発電パネル(シャープ製)を調査するため、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の関係者らが寺を訪れた。国内で太陽光発電が始まった初期のパネルで、現在30年以上稼働しているパネルは極めて珍しいという。

 壷阪寺の太陽光発電パネルは計40枚あり、1枚の出力は35ワット。全体で、一般家庭が消費する電力の約3分の1をまかなえるという。インドから贈られた大観音石像の開眼に合わせて昭和58年に大石像のそばに設置され、照明用に使われている。設置から28年後の平成23年に性能評価の試験が行われたが、劣化割合が極めて低く、製造時と同レベルの高性能を維持していることがわかった。

 産総研の関係者らは、改めて性能を検証するため訪問。パネルを取りはずし、電気を起こすシリコン部材を製造した信越化学工業の研究所(群馬県)に運んで、約1カ月かけて現在の性能を改めて調べるという。

 信越化学工業と共同で調査する産総研の増田淳・太陽光発電研究センター副研究センター長は「劣化の割合が低いということは、シリコン部材の性能が高いということだ。改めて劣化の状況を調べることで、長寿命化のためのデータや、新しい部材の開発につなげることができる」としている。

 寺は「太陽光発電パネルを今後も大切に使っていきたい」としている。