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福井と岐阜が「杉原千畝」で観光連携 ルート策定しPR

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福井と岐阜が「杉原千畝」で観光連携 ルート策定しPR

 岐阜県の古田肇知事が22日来県し、敦賀市内で西川一誠知事と会談した。岐阜県八百津町出身で「命のビザ」で知られる外交官・杉原千畝(1900~86年)について、両知事は連携して観光PRを進めることで合意した。

 八百津町は杉原関連の資料の世界記憶遺産への登録を目指しており、昨年9月、国内候補に決まった。一方、杉原が発行した命のビザを手にしたユダヤ人は敦賀港から日本に上陸しており、敦賀市は今春から「人道の港発信室」を新設するなどPRを行っている。

 会談で、古田知事は国内候補に選ばれて以降、八百津町にある杉原千畝記念館の来館者や、岐阜県内への外国人観光客が大幅に増加したことを紹介し、敦賀市と八百津町を中心に杉原ゆかりの地や周辺の観光地をめぐる広域観光ルートを策定してPRを行うことを提案。「『杉原千畝ルート』と呼んで、ルート沿いの市町村が一緒に誘客プロモーションを展開する。海外への発信も行い、連携して観光客を呼び込んでいきたい」と期待感を示し、この案を西川知事も歓迎した。

 一方、西川知事は、両県の小中学生が相互に杉原の関連施設を訪問して理解を深めることを提案し、今年度にも開始したい意向を示した。西川知事は「県としても敦賀市と連携し、記憶遺産登録に協力していきたい」と述べた。

 両知事は会談に先立ち、命のビザ関連の資料が展示されている「人道の港 敦賀ムゼウム」を視察。渕上隆信市長や市の担当者から説明を受けた。

 会談ではこのほか、中部縦貫道の早期整備や、特急しらさぎの高速化を国とJRへ要請していくことを確認。また、西川知事は敦賀港の積極利用を岐阜県内の企業に呼びかけるよう依頼した。