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富士山8合目で救助隊員と遭難男性が滑落

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富士山8合目で救助隊員と遭難男性が滑落

 富士山8合目付近で20日、スキーで滑走中の外国人男性が転倒して動けなくなった事故で、男性を救出し、下山途中だった県警山岳救助隊の飛弾晶夫警部補(45)が同日午後6時45分ごろ、8合目付近で男性とともに数十メートル滑落した。

 2人は他の救助隊員らに救出され、21日午前3時半ごろ、5合目に到着した。男性は左足打撲など、飛弾警部補は左足首骨折などのけがを負ったが、生命に別条はなかった。

 富士吉田署によると、男性はオーストラリア国籍のスキーインストラクター(21)。

 男性は有料道路「富士スバルライン」が全通した19日午前、英国人のスキー仲間2人と、5合目から登山を開始。20日午前に頂上に到達した後、9合目からスキーで滑走中、午後1時20分ごろに8合目付近でジャンプに失敗し、転倒した。

 一方、飛弾警部補は110番通報を受けて県警ヘリコプターで出動し、他の隊員2人と7合目付近で降下した。8合目付近で男性を救出。午後6時45分ごろ、男性をストレッチャーに載せて下山中に、男性とともに数十メートル滑落した。飛弾警部補は1年前から、山岳救助の指導のため、富山県警から出向中だった。

 2人の救出には県警本部、富士吉田署の山岳救助隊員計14人と地元山岳会員1人があたった。

 富士山は夏山期間を除き、万全な準備をしない人の登山やスキー、スノーボード使用などを禁止している。同署によると、男性らは登山計画書を提出していなかったという。

 関係者によると、オーストラリア人の男性はワーキングホリデーで来日中で、昨年末から先月末まで北海道赤井川村のリゾート施設でインストラクターをしていた。