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12年に1度、申年だけの豊作祈願 佐賀・仁比山神社で「大御田祭」

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12年に1度、申年だけの豊作祈願 佐賀・仁比山神社で「大御田祭」

稲の豊作を願い奉納される「御田舞」 稲の豊作を願い奉納される「御田舞」

 佐賀県神埼市の仁比山神社で12年に1度、申(さる)年だけに行われる「大御田祭」が営まれている。1千年以上にわたり守ってきた「御田舞」を地元の人が毎日奉納し、稲の豊作を願う。20日まで。

 地元保存会によると、御田舞は平安時代、大津市の日吉大社から伝わったという。日吉大社や仁比山神社では、サルは神の使いとされる。

 華やかな衣装をまとった役者が田起こし、田植えなどを1時間以上、古式ゆかしく演じる。「エンヤー、ホーハ」と歌に合わせて鬼が舞い、まさかりを床に打ち付けて害虫や悪霊を払う場面もある。所作や歌、舞台の広さまで口伝えで受け継がれてきた。だが、高齢化などで口承が難しくなり、前回平成16年に撮影した映像を教材とすることが許された。

 今回は小学生から80代のお年寄りまで、男性約30人が3カ月ほどかけて習得した。宮司の朝日晃司氏(80)は「自分らの代で途絶えさせたら大変だ」と語った。問い合わせは市観光協会(電)0952・37・0107。