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松山赤十字看護専門学校に最後の新入生 32人「初心忘れない」

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松山赤十字看護専門学校に最後の新入生 32人「初心忘れない」

 平成30年度で閉校となる松山赤十字看護専門学校(松山市清水町)で11日、最後の入学式が行われた。同校は100年以上の歴史があり、卒業生は約3千人に上る。長年地域医療を支えてきた伝統を引き継ぐ新入生32人は看護の道を目指す決意を新たにした。

 同校によると、明治27(1894)年に開設された日本赤十字社愛媛支部看護婦養成所が、大正2(1913)年4月に開院した日本赤十字社愛媛支部病院(現松山赤十字病院)に移管され、同年に最初の入学生を受け入れた。今年3月までに約3千人が卒業し、主に愛媛県内の病院で看護師として地域医療を支えている。

 看護師養成課程が、専門学校など3年制から4年制大学への移行が進む中、松山赤十字病院は来年4月に看護学科の開設を予定している聖カタリナ大(同市)と協定を締結。教員確保や病院実習の受け入れなどで協力し養成課程を同大に引き継ぐという。

 入学式では横田英介学校長が「3年間で基本的な知識と技術を身につけるとともに、人間性も磨いてほしい」と式辞。新入生は「互いに助け合い、自己啓発に努める」などとした誓詞を読み上げた。

 同市の岩城瑞希さん(18)は「看護師だった祖母、母の姿を見て志した。災害現場で救護活動に携わる看護師を目指し入学を決めた。初心を忘れずに頑張りたい」。伊予市の猪石咲良さん(18)は「母校が閉校になるのは寂しい。技術を磨き、患者さんの気持ちに寄り添えるような看護師になりたい」と話した。